2017年の幕開け。スイスの時計ブランド「JAQUET DROZ(ジャケ・ドロー)」が、今年の干支にちなんだスペシャルなモデルを発表した。
干支というと、子・丑・寅・卯…と十二支のみをイメージする人が多いと思うが、じつは十二支と十干(じっかん)を組み合わせた60種類が存在する。
今年は、干支が「酉(とり)」、十干が「丁(ひのと)」で、公徳、好戦的な風采、勇気、防衛感覚、さらには夜明けを告げるといった、ポジティブな意味をもつ。
ジャケ・ドローが手掛けた今回の特別モデルは、ブランドを象徴するモデルのひとつである「PETITE HEURE MINUTE(プティ・ウール ミニット)」をベースにつくられた「プティ・ウール ミニット ルースター」と「プティ・ウール ミニット レリーフ ルースター」の2モデルを、それぞれ2アイテム展開する。
「プティ・ウール ミニット ルースター」は、直径39mmのレッドゴールドケースと直径35mmのダイヤモンドをあしらったケースを採用。
彫刻が施された文字盤裏のローターには、春の訪れを表現するシャクヤクと雄鶏が水彩画のようなタッチで描かれ、中国の書道傑作を想起させる。
「プティ・ウール ミニット レリーフ ルースター」は、ボリュームのあるレッドゴールドに、手作業で彫刻を施した翡翠と、ホワイト マザー オブ パールのメルケトリーのダイアルを組み合わせたとことんラグジュアリーな逸品。
巧みな彫刻技術により、朝もやに包まれた明け方の繊細さ、山の立体感、モノクロームの色調をまとうシャクヤクの花びらの可憐さが見事に表現され、その芸術性の高さは希望に満ちた新年に相応しい。
アイテムは世界限定28本、プティ・ウール ミニット レリーフ ルースターの18KWGに至っては世界限定8本という超希少なタイムピース。
ぜひ一度お目にかかってみたい代物だ。
JAQUET DROZ(http://www.jaquet-droz.com/)
(下條信吾)