総合光学機器メーカーの「ビクセン」は、フラッグシップモデルの「VSD」に迫る高性能をリーズナブルに実現できる鏡筒「SDP65SS鏡筒」と、同製品の焦点距離を0.8倍に短縮する写真用補正レンズ「SDPレデューサー0.8×」を、3月11日(火)に発売。
天体撮影をもっと美しく、もっと身近に楽しみたい。そんな人にオススメしたいモデルだ。
天体撮影専用のモデルとして設計された鏡筒
「SDP65SS鏡筒」は、天体撮影用鏡筒として設計されている。
レンズ構成はSDガラス、高屈折率EDガラス、ランタン系ガラスを含む4枚構成で、レンズのパワー配置を最適化した。
これにより、軸上色収差を大幅に低減するとともに、非点収差はフラッグシップ鏡筒「VSDシリーズ」と同程度に抑えられた。
美しい星像を結ぶ優れた像面平坦性
4枚で構成されるレンズのパワー配置の最適化により、フラットナーレンズなしでも、きわめて平坦な像面が得られるようになった。
周辺星像の崩れを高レベルで補正し、イメージサークルφ44mmの写野全面にわたり、美しい星像を結ぶ。

IC1805(ハート星雲)とIC1848(胎児星雲)
ケラレが生じにくく豊富な周辺光量が得られる
同製品は口径食を極限まで低減するために、最終レンズ部分で光束が絞られる設計を採用している。
光学系によるケラレがほとんどないため、カメラマウントなどによるケラレが生じにくく、どのような撮影システムでも豊かな周辺光量が得られるのが特徴だ。
35mm判フルサイズ最周辺で、90%以上の光量を確保している。
新設計のフォーカサーによってスムーズなピント調整
同製品の対物レンズユニットを前後に動かすピント調整には、ラック&ピニオンを利用した方式を採用。
接眼部が動かないため、カメラなどの取り付けアクセサリーの重量に左右されることなく、スムーズにピント調整できる。
精密なピント合わせに対応する別売りの「デュアルスピードフォーカサー」や、ZWO社製「EAF(電動フォーカサー)」なども取り付けられる。
また、ピント位置の目安となるバーニャ目盛搭載により、0.1mm単位で読み取ることも可能だ。
軽量&コンパクトな設計で持ち出せる
同製品の使用時の長さは約413mmと、コンパクトな設計になっている。
伸縮式フードを収納すれば359mmとさらにコンパクトになり、持ち運びの際も負担にならない。
より広い写真の撮影に対応する写真用補正レンズ
別売りの「SDPレデューサー0.8×」は、「SDP65SS鏡筒」の焦点距離を約0.8倍に短縮するとともに、F値を5.5から4.4に変更する。
イメージサークルφ30mm、フルサイズ最周辺φ44mmでも星像の崩れを最低限に抑えつつ、光量70%を確保している。

M45(プレアデス星団)
より手軽に高性能な天体撮影が楽しめそうだ。
SDP65SS鏡筒
発売日:3月11日(火)
サイズ:長さ359&413.5mm・外径90mm
重さ:2.6kg
価格:330,000円(税込)
製品ページ:https://www.vixen.co.jp/product/26202_1/
SDPレデューサー0.8×
発売日:3月11日(火)
対応鏡筒:SDP65SS鏡筒
価格:44,000円(税込)
製品ページ:https://www.vixen.co.jp/product/26203_8/
PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000091.000134758.html
(田原昌)