ライフスタイル誌『家庭画報』が、デンマークの名門家具ブランド「フリッツ・ハンセン」と、日本の伝統工芸「香川漆芸」とのコラボレーションを実現した。
3月1日(土)発売の『家庭画報4月号』で発表されるこの特別企画では、世にも美しい “漆モダン” な椅子が、伝統とモダンが融合したアート作品として登場する。
香川漆芸×フリッツ・ハンセンの「漆モダン」
「フリッツ・ハンセン」の名作チェア「セブンチェア」「グランプリチェア」「アリンコチェア」に、香川漆芸の三技法「蒟醤(きんま)」「存清(ぞんせい)」「彫漆(ちょうしつ)」が加わり、唯一無二の “漆モダン” な椅子が完成した。
今回の5作品は、香川漆芸の第一人者であり人間国宝の山下義人氏が監修。山下氏は「香川の三技法が揃ってよく表現されていて、非常に美しく見応えがある」と語っている。
香川漆芸の匠技が光る5つの名作
香川漆芸の三技法を用いた5つの椅子は、それぞれ異なるテーマと独自のデザインで表現されている。価格はそれぞれ110万円。
伝統技術を現代のデザインに落とし込み、唯一無二の芸術作品として仕上げられた逸品を紹介する。
月夜にすすきの影法師[impression]
藪内江美氏による「蒟醤」の技法で、月夜の光と色彩を表現。6色の色漆と錫粉、アルミ粉を使用して幻想的な世界観を創り上げた。
オリーブは風にゆれて[平和の実り]
辻孝史氏の「存清」による作品。うるみ色の漆にオリーブを描き、風に揺れる様子を金で表現した、平和の象徴を思わせるデザインとなっている。
煌めく青のグラデーション[瀬戸の海]
松原弘明氏の「彫漆」による作品。瀬戸内海の光と風の流れを、色漆の濃淡と彫り込みで表現した。海の奥深さを感じさせる逸品だ。
縞の織物で椅子を結わく[堆漆間道結]
石原雅員氏による「堆漆」の技法で、16~17世紀に渡来した縞織物「間道」を表現。120回塗り重ねた漆をスライスし、帯状に結わいた繊細なデザインが魅力。
黄金の光と虹輪の競演[光]
山下亨人氏の「蒟醤」と「蒔絵」を融合した作品。後光が差す様子を金色と虹色で描き、見る角度で表情を変える奥行きのあるデザインだ。
異色のコラボが生んだ“漆モダン”の美学
『家庭画報4月号』では、作品の背景や制作に込められた思いが特集されているほか、南青山にある「フリッツ・ハンセン 東京」では、3月1日(土)から4月2日(水)まで期間限定でこれらの作品を展示販売する。
世にも美しい“漆モダン”な椅子を、誌面と実物で堪能してみてはいかがだろうか。
家庭画報 公式サイト:https://www.kateigaho.com/
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(山之内渉)