ポルシェのSUV『カイエン』がマイナーチェンジ。エクステリアはフロントまわりのボディパネルを意匠変更。リアコンビレンズもリフレッシュされた。パワーユニットは『ターボ』用のV8こそ残されたが、3.6リッターV6と4.8リッターV8の自然吸気エンジン2機種を廃した。
グレード構成は、『S』、『SE-ハイブリット』、『ターボ』の3体系。『S』に用意されたパワーユニットは、先にマカン・ターボに搭載された新開発3.6リッターV6ターボ・エンジン。排気量を縮小しターボ化したいわゆるダウンサイジング・エンジンだが、従来の4.8リッターV8自然吸気エンジンと比較して、最高出力が20ps向上し420psに。最大トルクは50Nm向上して550Nmへとパフォーマンスアップを図った。
『SE-ハイブリット』は、プラグイン・ハイブリット車。大型のバッテリーを搭載するため従来のハイブリットより約2倍の出力95psのモーターを採用した。ベースエンジンは変更なく3リッターV6スーパーチャージャーを搭載するが、システム全体で最高出力が35ps向上し416ps、最大トルクは10Nm向上して590Nmを発生する。
もっともアドバンテージを得たのはCO2排出量で、114 g/kmから79 g/kmへと大幅に減少することに成功。今後のEUでの規制強化スケジュールを考慮するとプラグイン・ハイブリット化の恩恵ははかり知れない。
最強モデルの『ターボ』は、最高出力が20ps向上し520psに。最大トルクは50Nm向上して750Nmに。最高出力こそ従来のターボSに劣るものの、最大トルクは並んだ。
新型『カイエン』は7月24日より予約受注が始まっている。価格は『ターボ』が1,720万円、『S E-ハイブリッド』が1,155万円、『S』が1,128万円(いずれも税込み)。