北陸の名湯、粟津温泉「喜多八」、そして日本で唯一車で走れる砂浜を巡る旅

北陸最古の名湯、粟津温泉。

ギネスブックにも認定された世界最古の宿「法師」を抱える温泉地で、その歴史は千三百年も昔にさかのぼる。旅館の数は13軒とこぢんまりとしているが、各旅館が自家掘りの源泉を持っている。どの宿に泊まっても贅沢な温泉を楽しめるのだ。

今回はこだわりの前庭と庭園のある「喜多八」を紹介しよう。

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宿に到着するとまず目に入るのが玄関アプローチだ。「喜多八」は前庭から玄関までの間、雑木林風の庭園がしつらえてある。手入れもよく玄関に向かうまでに宿の心遣いを感じた旅人は早々にキュッと心を掴まれてしまう。

喜多八は本格的な純和風の造りの温泉旅館だ。ロビーから部屋に案内される通路も趣きがある。

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食事は品数も多く、使用されている器も美しい。「お客様に新鮮な海の幸を」という思いから喜多八の板長は毎朝市場に出かけているそうだ。お造りやホタルイカの酢の物がおいしいわけだ。

粟津温泉はもともとは湯治向けの温泉として栄えた場。温泉の効能もさることながら女性に嬉しい美肌の湯でもある。建物はやや老朽化が感じられる部分もあるにしても、おいしい料理とほっこり温まる温泉で愉しませていただいた。

翌日は「千里浜なぎさドライブウェイ」という道路を走りに行くという。 車好きな方には有名な道路らしいが、筆者はなぎさドライブウェイが「ナニモノ」か知らなかった。