京都「禅宗寺院 大徳寺」春の特別公開情報!普段は非公開の文化財と京の春を満喫しよう

2025年3月より、京都の禅宗寺院 大徳寺塔頭3寺院「黄梅院」「興臨院」「総見院」や、壬生狂言で人気の「壬生寺」など、非公開文化財の春季特別公開を順次開催する。

織田信長や豊臣秀吉などの戦国大名ゆかりの地として知られる大徳寺の重要文化財をはじめとした当時の文化を物語る空間を、季節の移り変わりとともに楽しむ良い機会となるだろう。

黄梅院 作仏庭

黄梅院 作仏庭

京都「大徳寺」の春季特別公開情報が解禁

大徳寺内にある塔頭寺院の黄梅院、興臨院、総見院は、毎年秋と春に公開されている。普段は非公開の建造物や重要文化財を拝観でき、その季節ならではの風景の移り変わりも楽しめるとあって全国から多くの拝観者が訪れ、賑わう。

さらに、地蔵信仰、壬生狂言、新撰組で知られる壬生寺を、毎年ゴールデンウィークに上演される壬生狂言にあわせて、非公開の本堂や京都市指定登録文化財の庭園、寺宝を特別公開する。

千利休が作庭した庭などがある「黄梅院」

黄梅院は2025年3月28日(金)〜5月18日(日)に公開。

苔とモミジが美しく、観光スポットとしても人気の黄梅院は織田信長が創建し、豊臣秀吉が増築した寺院として知られ、千利休がが66歳の時に作庭したと言われる「直中庭」が有名だ。重要文化財「日本最古の庫裡(くり)」、重要文化財「雲谷等顔筆 本堂障壁画(複製)」も見どころ。

黄梅院「直中庭」 

黄梅院「直中庭」 

黄梅院【重要文化財】雲谷等顔筆 本堂障壁画(複製)

黄梅院【重要文化財】雲谷等顔筆 本堂障壁画(複製)

前田家との縁が深い場所「興臨院」

大徳寺興臨院は2025年3月15日(土)〜6月15日(日)に公開。

室町期の建築様式が特徴の興臨院は、桃山期に前田利家が本堂屋根を修復し、菩提寺にもなるなど前田家とも非常に縁の深い寺院だ。見どころは、白砂に石組みを配して理想の蓬莱世界を表した方丈庭園、禅宗の建築様式が随所に感じられる重要文化財「唐門」、茶室「涵虚亭(かんきょてい)」。

興臨院【重要文化財】本堂

興臨院【重要文化財】本堂

興臨院【重要文化財】唐門

興臨院【重要文化財】唐門

羽柴秀吉が織田信長のために建立した「総見院」

総見院は2025年3月29日(土)〜5月6日(火・祝)の土日祝日のみ公開。

羽柴秀吉(豊臣秀吉)が織田信長の追善菩提のために建立した総見院は、信長亡き後の政権争いの中で秀吉が主導権を握るため建立した歴史的背景のある寺院だ。重要文化財である木造織田信長公坐像は、葬儀のために作られた。

等身大の信長公とされる重要文化財「木造織田信長公坐像」、信長公一族の墓碑、秀吉が大徳寺大茶会では茶席を設けたと記録されている茶室にも注目しよう。

総見院【重要文化財】木造織田信長公坐像

総見院【重要文化財】木造織田信長公坐像

総見院 茶室

総見院 茶室

「壬生寺」の文化財である庭園や寺宝を公開

壬生寺は2025年4月26日(土)〜5月5日(月・祝)に公開。

毎年ゴールデンウィークに上演される壬生狂言(2025年4月29日〜5月5日上演)に合わせて、本堂や京都市指定登録文化財の庭園、「壬生寺の地蔵信仰」をテーマとした寺宝を特別公開する。本堂には平安時代前期に彫られた本尊 地蔵菩薩立像が安置されている。本堂の西側にある枯山水庭園は江戸時代に普及した作庭書「築山庭造伝」にも名庭と紹介されるほど。

壬生寺【重要文化財】本尊 地蔵菩薩立像

壬生寺【重要文化財】本尊 地蔵菩薩立像

壬生寺【京都市指定・登録文化財】庭園

壬生寺【京都市指定・登録文化財】庭園

壬生寺【特別展示】「地蔵講式」(鎌倉・伝解脱上人筆)

壬生寺【特別展示】「地蔵講式」(鎌倉・伝解脱上人筆)

それぞれの公開期間や拝観時間、料金などの詳細は、京都の寺院の特別公開情報・文化体験専門サイト「京都春秋」にて確認を。

2025年は歴史的な空間で、春の京都を満喫してほしい。

京都春秋 京都の寺院観光情報:https://kyotoshunju.com/

PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000022.000063967.html

(hachi)