2025年春、香川県の直島に新たに開館予定の「直島新美術館」。その開館を記念する展⽰アーティストが先ごろ発表された。
蔡國強氏、村上隆氏、ヘリ・ドノ氏、ソ・ドホ氏、N・S・ハルシャ氏、マルタ・アティエンサ氏など、いずれもアジア出身の11名(組)で、彼らのサイト・スペシフィックな新作や代表作が展示される。
直島・豊島・⽝島を舞台に現代アートを展開
「直島新美術館」は、ベネッセアートサイト直島における10番⽬のアート施設。ベネッセアートサイト直島とは、香川県の直島・豊島、岡山県の⽝島を舞台にベネッセホールディングスと福武財団が展開するアート活動の総称だ。
瀬⼾内海の⾵景の中、ひとつの場所に、時間をかけてアートをつくりあげていくこと。そして、各島の⾃然や地域固有の⽂化の中に、現代アートや建築を置くことによって、どこにもない特別な場所を⽣み出していくことが、ベネッセアートサイト直島の基本理念。
各島でのアート作品との出会い、⽇本の原⾵景ともいえる瀬⼾内の⾵景や地域の⼈々との触れ合いを通して、訪れる人にベネッセホールディングスの企業理念「よく⽣きる」とは何かについて考えてもらうことを⽬指しているという。
開館記念にアジア出⾝のアーティストたちの作品を展示
「直島新美術館」の開館を記念する来年の展⽰では、⽇本・中国・韓国・インドネシア・タイ・フィリピンなどアジア地域出⾝の著名アーティストから新進気鋭アーティストまで、11名(組)による新作や代表作が並ぶ。
いずれも、この場所にあわせて構想された作品で、延べ約1,500平方メートルにおよぶ地下2階・地上1階の建物の4つのギャラリー空間や、カフェエリア・屋外の敷地などに⼤規模な展示を行う。
恒久展⽰の多いベネッセアートサイト直島において、同美術館では⼀部を除いて、ギャラリーごとに異なる緩やかなサイクルで展⽰替えを⾏うことで、訪れるたびに変化と動きのある鑑賞体験を創出する。
今後は地域の環境・⽂化・経済すべての⾯において社会貢献できるよう、 現代アートとそれを包括する場である地域がともに成⻑し続ける関係を築いていきたいという。
そんな理念のもと来春に開館する「直島新美術館」は、アジア圏のアーティストたちの代表作や、新たなサイト・スペシフィックワークなど多様な作品群を通して、時代・社会・環境、そして人類の⽣き⽅について問いを投げかける。この機会に、アートと暮らす島々へ出かけてみては。
直島新美術館
所在地:⾹川県⾹川郡直島町3299-73
開館:2025年春
ベネッセアートサイト直島公式サイト:https://benesse-artsite.jp/
PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000060825.html
(高野晃彰)