兵庫県稲美町の「キング醸造」は、かつて稲美町に存在した国営ワイナリー「播州葡萄園(ばんしゅうぶどうえん)」の再興を目指し、「稲美メルロー」を醸造した。
ぶどうの持つフレッシュさが魅力の「稲美メルロー」は、9月17日(火)から「Makuake」にて、初めて一般向けに販売中だ。
幻のワイナリーの復活をかけた、200本限定の秘蔵ワインだ。
秘蔵ワインを多くの人に。挑戦を続ける醸造所
「播州葡萄園」は、今の稲美町の地で明治政府によって行われた、“ぶどう栽培とワイン醸造”をめざした国家プロジェクトだ。
明治13年にはフランスから苗木を輸入し、国営の葡萄園としてワインを製造。
しかし、やがて経営に行き詰まり、明治29年に同園は閉園となってしまった。
復活を目指して取り組む、稲美町産のワイン
1900年に同地で創業した「キング醸造」は、一度葡萄酒の製造にチャレンジしているが失敗。
時を経て、2012年に、もう一度稲美町産のワインを復活させたいという思いのもと、200本のメルローの苗木を植え、ワイン製造へのチャレンジを再スタートした。
ワイナリー再興を目指して取り組んだ秘蔵ワイン
メルローの自家栽培を開始し、早12年が経つ。
毎年、試行錯誤を繰り返しワイン造りに取り組んできたが、生産数が限られていた事もあり、これまで「稲美メルロー」は非売品として、地元のイベントやレセプションなどでしか提供してこなかった。
しかし、「稲美メルロー」は、地元出身のソムリエから「ぶどうの持つフレッシュさを味わうのに適している」と好評価。
そこで、少しでも多くの人に知ってもらい飲んでもらおうと、今回「Makuake」にて200本限定で出荷することになった。
今回は、ヌーヴォーのような新鮮な風味を味わい楽しんでもらうため、フルボトルではなくハーフサイズで販売する。
「稲美メルロー」と合うパン・ド・エピス
「Makuake」では、芦屋の名店「ビゴの店」で修業を積んだ栗原シェフの「パティスリーKuRi」のスペシャルブランド「EN PLEIN CIEL(アンプランシエル)」とコラボレーション。
材料の半分は稲美町で採れた蜂蜜で出来ているというこだわりを持つ、「パン・ド・エピス」を併せたセットも販売する。
その濃厚な味わいは、フレッシュな「稲美メルロー」と非常によく合うので試してみてほしい。
同醸造所では、持続可能な地元農業の発展のため、かつて稲美町にあった「幻のワイナリー」の復活に挑戦し続けている。
日本ワイン好きなら、チェックしておきたい1本だ。
幻のワイナリー「播州葡萄園」復活を目指す秘蔵の一本。歴史つなぐ|はじまりのワイン
販売期間:販売中~11月15日(金)22時
配送予定:年内を予定
価格:稲美メルロー1本 4,500円 / パン・ド・エピスのセット 7,000円〜
プロジェクトサイト:https://www.makuake.com/project/inamimerlot/
PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000149142.html
(田原昌)
※表示価格は全て税込