カタシモワインフードが運営するカタシモワイナリーは、大阪柏原市にて110年の歴史を有するワイナリーだ。
フランス ボーヌで開催された「第18回フェミナリーズ世界ワインコンクール2024 日本ワイン/白ワイン部門」において、同ワイナリーの「利果園 堅下本葡萄2023」「K.S.シャルドネ2023」の2アイテムが金賞を受賞した。
フェミナリーズ世界ワインコンクールで金賞を受賞
ワインの本場フランスのパリで開催され、女性ソムリエ・女性醸造家・女性ワインジャーナリストなど、世界で活躍する女性ワイン専門家がブラインドで厳正な審査を行う国際酒類コンペが「フェミナリーズ世界ワインコンクール」だ。
その「第18回フェミナリーズ世界ワインコンクール」が、4月8日(月)~4月9日(火)にかけて、フランス・ブルゴーニュにて開催。今回の審査では、世界9カ国から3,510アイテムが出品された。
その日本ワイン/白ワイン部門において、カタシモワイナリーの2アイテム利果園 堅下本葡萄2023」「K.S.シャルドネ2023」が金賞を受賞した。
「利果園 堅下本葡萄2023」は、大阪府柏原市の自社農園で減農薬栽培されたエコ農産物の堅下本葡萄を使用し、ほどよい酸味とコクのある白辛口ワインだ。720mlで価格は、2,500円(税抜)。カタシモワイナリー直売所で販売中だ。
「K.S.シャルドネ2023」は、山形県寒河江市で収穫されたぶどうを原料に、発酵で出てくる香りを逃さないようにステンレスタンクでじっくりと低温発酵を実践。
冷蔵便で非常に良いコンディションでワイナリーに到着したぶどうの良さを感じてもらえるように、余計な手を加えずに素直に醸造したワインだという。720mlで価格は、2,200円(税抜)。現在は未発売で、夏頃のリリースを予定する。
関西で唯一110年以上続く西日本最古のワイナリー
カタシモワイナリーは「日本人の味覚に合うワイン」を造り続けてきた。初代高井利三郎氏が、当地における葡萄の産地の基礎を築き、2代目となる高井作次郎氏がワインの存在を知り、ワイン造りを決心。日本酒の蔵元や杜氏とともに、葡萄をアルコール飲料に変える方法を模索し、ワイン醸造を開始した。
これがカタシモワイナリーの前身となる、カタシモ洋酒醸造所だ。ただ、海外のワインの製法を知らなかった作次郎氏たちは、醸造方法に、日本酒・味噌・酢などを作る技術を応用。こうして独自の方法を重ねて、ようやくワインが完成。1914年に、カタシモワイナリーが創業した。
カタシモワイナリーでは、ぶどうの栽培を基本的に棚栽培で行っている。それは、大阪の気候に適しているからだ。棚栽培は、ぶどうの実が葉の下の日陰にぶら下がる形になるため、真夏の過酷な直射日光を避けることで、とても優良な葡萄が収穫できる。
そして、全ての自社農園では除草剤を使用せず、減農薬に取り組み、可能な限り有機肥料を使用した栽培を行っている。これは、同ワイナリーが、葡萄作りこそワインの命と考えているからだ。
創業当時から変わらないワイン造りの精神「日本人の味覚に合う上質なワインを造りたい」を原点に、100 年以上にわたってワインを造り続けてきたカタシモワイナリー。
海外のワインとは明らかに異なる、日本人のために日本人が創るワインが、世界的なワインコンクールで評価を得たことは、躍進著しい国産ワイン界に、さらなる弾みをつけるに違いない。
カタシモワイナリー
公式サイト:https://kashiwara-wine.com/
PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000131204.html
(高野晃彰)