イタリアの時計ブランド「Trifoglio Italia(トリフォグリオ イタリア)」から生まれた新作腕時計「PHILOSOPHER(フィロソファー)」が、一見ミステリアスながらもシンプルな時刻の読み方を提案する。見る者の捉え方によって時を刻み、斬新なアプローチを示唆するこの時計が新たな時を刻むフィロソファー(哲学者)の世界へ導いてくれるだろう。
哲学的アプローチの時計デザイン
数々のブランドで時計デザインを手がけるアレサンドロ・バルディエリが設立した時計ブランド「Trifoglio Italia」。
新作「フィロソファー」の文字盤は、一見するとミステリアスな見た目をしているが、実際の時刻の読み取り方は非常にシンプルで、針の先端が指し示すダイアル部分を見るだけで済む。
この独特なくさび形の単針は、フープ状に形作られた側面が針の後尾となり、一目で時刻がわかる優れたデザイン。ダイアルは12時間で一周し、1時間をさらに15分ごとの4等分に区切って読み取る独創的な配置を採用した。より細かい時刻(分単位)の読み取りは見る者の解釈に委ねる大胆な設計。ベゼルの外周に施された緩やかなオクタゴンの面取りは、「フィロソファー」の文字盤に控えめながらも知性的な印象を添えた。
搭載されているムーブメントはSEIKO Cal.NH38A 自動巻ムーブメント。高品質で信頼性が高いことが世界で評価されているムーブメントである。
哲学の精神を時計に込めて
この新作時計の時刻は、見る人の解釈によって多少の変動があるという。現代社会では効率を最優先する傾向があり、時計の市場もハイブランドからスモールブランドに至るまで、機能性を重視した多機能スポーティウォッチへの傾倒が見られる。しかし、トリフォグリオはこのような状況の中で、あえて新しいアプローチを取り入れ、知的な遊び心を提案する。これは、まさにトリフォグリオの独自の感性や哲学(フィロソフィー)を反映したものといえるだろう。
ソクラテスの弟子であるプラトンは、惑星の動きが時間の進行を引き起こしているとの見解を示した。これに対し、彼の弟子アリストテレスは、時間を物事が発生する順序、すなわち事象の前後関係に基づいて定義するという異なる観点を提案した。このようにして、ギリシャ哲学を通じて深く考察されてきた「時間」という概念に、独創的な解釈を施し、アートやファッションに対する深い理解と感性を融合させることで、「フィロソファー」は誕生した。
「Memento mori(メメント・モリ)」シリーズは、文字盤にスカルモチーフをあしらい、ダークで深遠なテーマを特別限定で展開する。
哲学的なアプローチと斬新なデザインが融合したフィロソファー。知的な遊び心と高度な技術の結晶といえるユニークな一本だ。
Trifoglio Italia PHILOSOPHER(トリフォグリオ フィロソファー):https://www.trifoglioitalia.jp/philosopher.html
PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000012.000106099.html
(akihiro takeji)