日本ワイン専門のモール型ECプラットフォーム「わいんびと」は、岩手県花巻市の「大迫佐藤葡萄園」のヴィンテージレポートを発表した。
日本ワインに注目している人は、2022年のヴィンテージの動向について同レポートを参考にしてみては。
日本各地のワイン産地の動向を知るレポート
同サイトでは、日本ワイン生産者のヴィンテージレポートを発表し、日本各地のワイン産地の動向を年次で分かりやすく伝えている。日本ワインの飲用体験を、より価値のあるものにするための日本ワインの産地PR支援プログラムだ。
ヴィンテージはぶどうの収穫年を指し、ヴィンテージレポートは「ぶどうの生育」「収穫時期」「ワインの出来」で整理して、ヴィンテージ動向をまとめたものとなっている。
落ち着いたヴィンテージとなった2022年
ここで、同ワイナリーのヴィンテージレポートを一部紹介しよう。
2022年を一言で表現するなら「落ち着いたヴィンテージ」だという。
2022年は4月の開花前の高温と6月の開花期の低温といった顕著な気温変動による花振るいで、結実不良が多発した。その後、8月の多雨と日照量不足、9月の残暑と夜間の高温による少日較差で着色進行、糖度向上が緩慢となり気象的には試練の年だった。
醸造面は、温度管理を徹底してオーソドックスな醸造を行い、品種本来の果実味の表現を心がけていたとのこと。
ワインの出来
ヴェレゾン期(色づき)には天候不順により房の劣化が見られた。しかし、収穫前の病果の除去作業を徹底したため、収穫したぶどうの状態は良く、発酵前の酸化防止剤添加は最小限に抑えることができた。
醸造過程での温度管理を徹底し、品種特性を生かした落ち着いた味わいに仕上げたとのことだ。
おすすめワイン
2022年ヴィンテージのおすすめワインは、「山のブラン2022」だ。
自社圃場のソービニヨンブラン60%、リースリングリオン40%をブレンド。リンゴや洋梨を想わせる香りと味わい、爽やかな口当たりから続く微かな甘みをほろ苦さが引き締める、辛口ワインに仕上がった。
リースリングリオンは、リースリングと甲州三尺の交配品種で、岩手を代表する白ワイン品種だ。酸味が爽やかで強いのが特徴で、天ぷらの塩などによく合う。
ドメーヌスタイルのワイナリー「大迫佐藤葡萄園」
同ワイナリーは、岩手県花巻市大迫町で2021年に新たに誕生した、栽培から醸造まで一貫して手掛けるドメーヌスタイルの個人ワイナリーだ。
同ワイナリー代表は、エンジニア時代のデータ分析スキルを活かしてスマート農業を取り入れ、経験に頼りがちな農作業をデータで可視化することによる、熟練者に近いレベルでの栽培を目指して取り組みを進めている。
ワインのスタイルは「大迫町らしさを健全なぶどうだけで表現したクリアなワイン」。冷涼な酸味と果実味があり、重くないがエキス感があって飲み心地がいい。そんな大迫町らしさをワインで表現しているという。
栽培で最も重視しているのは、ヴェレゾン期までに房の健全性を保つこと。
ひと房ひと房、病果を丁寧に取り除くことで、収穫時期に選果をしなくても健全なぶどうだけを収穫することができる。結果として、健全な発酵を促し、クリアな味わいのワインに仕上がる。
気象的に試練の年だったという、同ワイナリーのワインの出来を試してみたい。
わいんびと 大迫佐藤葡萄園
ワイナリー紹介・販売サイト:https://nihonwine.net/pages/seller-profile/satou-budouen
PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000024.000093187.html
(田原昌)