全国各地でブームとなりつつあるクラフトジン。国際コンクールで受賞するほどの人気商品から新作まで、おすすめの逸品を幅広く紹介したい。
目次
・新芽のボタニカル使用、仏蒸留家とコラボしたクラフトジン
・健康食品メーカーが挑戦、国内外で高評価のクラフトジン
・長崎・五島発のクラフトジン、アニメ界の巨匠がデザイン
・国際品評会での受賞歴多数、京都をベースとしたドライジン
・石川・能登で誕生のクラフトジン、国際コンテストで金賞に
新芽のボタニカル使用、仏蒸留家とコラボしたクラフトジン
東京のジントニック専門店「Antonic」は8月、フランスの蒸留家とコラボレーションしたクラフトジン「DISTILLERIE DE PARIS GIN semis」の販売を始めた。新芽のボタニカルを使用するなど完全オリジナルのレシピで作られているのが特徴だ。
同品は、「Antonic」とフランスにある「ディスティレリ・ド・パリ」の天才蒸溜家ニコラ・ジュレスのクリエイティブなコラボレーションから生まれた新しいジンだ。
新芽を使用し、グリーンピース、小麦、ナナミント、バーベナなどの新鮮なボタニカルで命のエネルギーを表現。他にもジュニパーベリー、発芽小麦などが使用され、新鮮でエネルギッシュな味わいが楽しめる。
同品は陶磁器のかめに貯蔵されており、再生産されない日本限定商品だ。「Antonic」での店頭販売の他、インターネットなどから購入が可能。今回を機にお気に入りの一品として加えてみてはいかが。
DISTILLERIE DE PARIS GIN semis
価格:7,480円(税込)
商品詳細ページ:https://store.musashiya-net.co.jp/products/detail/23180
健康食品メーカーが挑戦、国内外で高評価のクラフトジン
健康食品メーカーの越後薬草が製造するジャパニーズクラフトジン「THE HERBALIST YASO GIN ORANGE」は、アジア最大級の酒類品評会「TWSC 2023」で多くの賞を受賞し、その品質とユニークなフレーバーで注目を浴びている。
「THE HERBALIST YASO GIN ORANGE」のフレーバーはオレンジがベースになっており、爽やかなオレンジの香りと風味が特徴。ジン特有のボタニカルも感じられ、独自の複雑な味わいを楽しむことができる。ジントニックやジンソーダでの飲み方がおすすめだ。
また、「TWSC 2023」で金賞を受賞しており、さらに特別賞の「ベスト・カテゴリー」賞の「ベスト・ジャパニーズクラフトジン」に輝いており、国内外でその高品質が認められている。
独自のフレーバーで海外でも高い評価を受けている「THE HERBALIST YASO GIN ORANGE」は、ジャパニーズクラフトジンの価値を高めてくれるだろう。
THE HERBALIST YASO GIN ORANGE
価格:6,380円(税込)
商品詳細ページ:https://yaso80gin.jp/product/4101/
長崎・五島発のクラフトジン、アニメ界の巨匠がデザイン
五島つばき蒸溜所は、「天空の城ラピュタ」や「もののけ姫」などの名作を手掛けた五島市出身のアニメーション映画の美術監督、故山本二三氏とコラボレーションした特別なジンシリーズ「GOTOGIN 空よ雲よ」の第5弾となる「GOTOGIN 空よ雲よ#間伏の秋朝映」を予約受注で発売した。
ジンの名前やラベルデザインに山本二三氏からのインスピレーションをちりばめており、五島の風景と芸術性にジンを融合させて新たな風味を味わえるのが特徴だ。
第五弾の商品名は「GOTOGIN 空よ雲よ#間伏の秋朝映」で、間伏という地域の美しい朝日と朝の空気を表現した。間伏は、かつて潜伏キリシタンの人たちが上陸した地として知られている。
本シリーズは2月から販売を始めており、年内に6種の限定商品をリリースする予定だ。山本氏の美的感覚や五島の美しい自然環境をイメージしながら、同社のクラフトジンを堪能してみてほしい。
GOTOGIN 空よ雲よ#間伏の秋朝映
価格:6,600円(税込)
商品詳細ページ:https://shop.gotogin.jp/
国際品評会での受賞歴多数、京都をベースとしたドライジン
ペルノ・リカール・ジャパンは、ジンブランド「季の美」から数量限定の特別ギフト「季の美 京都ドライジン トールグラス付き」を販売中だ。
人気商品「季の美 京都ドライジン」の700mlボトルとオリジナルトールグラスがセットとなっており、贈り物や自分へのご褒美に最適な商品となっている。
「季の美 京都ドライジン」は、京都蒸溜所でお米と伏見の名水をベースに、宇治「堀井七茗園」の玉露や柚子、生姜、山椒などの日本特有のボタニカルを使用して作られている。
英国と京都の伝統を融合させた独自の哲学と技術に基づき、各ボタニカルの特徴を存分に生かした風味が魅力だ。
オリジナルトールグラスは、「季の美 京都ドライジン」のクリーンでマイルドな味わいを楽しむのに最適だ。外箱は京都の唐紙屋「雲母唐長」が監修。日本の伝統的なデザインで彩られている。
おすすめの飲み方はジンソーダで、ドライジンの風味を最大限に引き出すことができるという。豪華で味わい深いジンを楽しんでみては。
季の美 京都ドライジン トールグラス付き
価格:5,500円(税込)
商品詳細ページ:https://www.amazon.co.jp/dp/B0BHW7KV5S?linkCode=sl1&tag=kinobi_glass_2-22&linkId=7eef54c335267b3dc6397fd310f47242&language=ja_JP&ref_=as_li_ss_tl&th=1
石川・能登で誕生のクラフトジン、国際コンテストで金賞に
洋酒の輸入卸売販売を手掛ける石川県珠洲市のNTGが制作・販売する「のとジン」は3月、国際ワイン&スピリッツコンテスト(IWSC)で金賞を獲得した。「のとジン」は、石川・能登の里山や里海の素材を活用したプレミアムなクラフトジンで、独自で豊かな風味を楽しむことができる。
「のとジン」は、能登半島の里山里海に育まれた5つの材料(ユズの皮、カヤの実、クロモジの枝、ゲッケイジュの葉、藻塩)をキーボタニカルとして、ウェールズの経験ある蒸留所で丁寧に蒸留した本格的なジンだ。
香り豊かな「のとジン」は、ソーダ割りなどで楽しむことができる。加えてその爽やかな香りは、特に和食や魚料理と絶妙にマッチしており、能登の観光客からも高い評判を得ている。
能登の自然素材から生まれ、国内外で高評価の「のとジン」は、ジャパニーズクラフトジンの世界をより広げてくれるものとなるだろう。
のとジン
価格:5,940円(税込)
商品詳細ページ:https://www.notogin.com/product-page/%E3%81%AE%E3%81%A8%E3%82%B8%E3%83%B3-500ml
今後もブームは続き、全国各地から上質なクラフトジンが次々に誕生するだろう。ジン好きな人は引き続きチェックしてみてほしい。
(永井瑞穂)