BMWのXシリーズにクーペコンセプトのSUV、『X4』が誕生した。奇数ラインはスタンダードな4ドア、偶数ラインをスタイリッシュなクーペとするBMWのデザインコンセプトをXシリーズも踏襲している。
ボディサイズは、全長4,671mm×全幅1,881mm×全高 1,624mm。長さと幅はベースとなるX3とほとんど変わらないが、高さが51mm低い。最低地上高はX3の210mmに対し204mmと大差なく、それだけ『X4』のボディの薄さが際立つ。
ボディ形状の他にX3と異なるのは、サスペンションのダンピング特性と7%ほど高められたボディ剛性だ。カッコだけでなく、スポーティな走りに合わせて『X4』は開発されている。シートの着座位置も変更されX3より20mm低い設計だ。
余談だがセダンの3シリーズの最低地上高は140mmなので、デザインコンシャスな『X4』といえどもSUVの資質は失っていない。また、欧州では今年のカー・オブ・ザ・イヤーにノミネートされていることも付け加えておこう。
さて、日本導入モデルの『X4』に搭載されるパワーユニットは、最高出力245psの2リッター直列4気筒ターボと、最高出力306psの3リッター直列6気筒ターボの2機種。グレード構成は4つ。ベーシックなものと、それぞれにスポーツ仕様の『Mスポーツ』を用意した。トランスミッションは全車8速ATだ。
兄貴分にあたるX6も時を同じくして2代目へフルモデルチェンジ。初代モデルは2008年のデビューから全世界で25万台あまりを売り上げた。X6は1000万円クラスのアッパーモデルだが、対するX6 の価格帯は674万円~790万円。さらなる成功が約束されている。