BMW4シリーズに『グランクーペ』が加わった。デザインコンセプトは4ドアクーペ。兄貴分の6シリーズと異なるのは、ハッチゲートが備わること。ベース車両はその名の通り4シリーズ・クーペ。
ボディサイズは、全長4,640mm×全幅1,825mm×全高 1,395mm。クーペと比較してわずかに車高が高い。
同じボディタイプに3シリーズのグランツーリスモがあるが、ボディサイズが全長4,825mm×全幅1,830mm×全高 1,510mmと圧倒的に大きくアイポイントが高い。主なマーケットが中国ということもあり、走りの質感がマイルド。一方、『グランクーペ』はクーペ同様に強化されたシャシーを採用し、キレのある走りを実現している。
搭載するパワーユニットは最高出力184psと245psの直列4気筒ターボ2機種と、最高出力306psの3リッター直列6気筒ターボだ。クーペとの違いは184ps版にBMW自慢のAWDシステム『xドライブ』を用意すること。スポーツグレードの『Mスポーツ』は全タイプに設定される。トランスミッションは全車8速ATだ。
現在、3と4の両シリーズを合わせて6つものボディバリエーションが存在するのだが、ひょっとしたら『グランクーペ』はかなり健闘する可能性がある。兄貴分の6シリーズの販売比率は今や『グランクーペ』が約6割を占める状況に。同シリーズのクーペと5シリーズの潜在需要を取り込んでいるものと思われる。
実際に4シリーズ『グランクーペ』の後席に乗り込んでも、なんら不満がない。若干、シートバックを寝かせている点も功を奏している。また、リアシートのコーナー部分をラウンド形状にデザインした『ボートエフェクト』を採用。プチ・ロールス気分が味わえるのは効果的な演出だ。