ボタンひとつで世界中のコーヒーを楽しめるカプセル式コーヒー。手軽さが魅力だが、水質や湯温まで考慮して繊細な微調整を行うバリスタの手仕事には、まだまだ敵わないという一面もある。
マシンのスペックに左右される画一的なカプセル式コーヒーから脱却することを目指し、シンガポールのスタートアップ企業がコーヒーメーカーを開発。
1月23日(月)、アプリで抽出方法を調整する次世代型マシン「The Morning Machine」の国内販売が開始された。
最先端IoT家電「The Morning Machine」
The Morning Machineは、抽出方法をフルコントロールできるIoT家電だ。開発の背景には、既存のカプセル式コーヒーへの問題意識があるという。
どれだけ良質なスペシャルティコーヒーをカプセルにしても、マシンの規格は単一だ。マシンの限られた性能に合わせて作られたカプセルでは、コーヒー豆が本来もつ特徴を引き出しきれない。
創業者のLeon Foo氏は「利便性と品質は共存できる」ことを心から信じ、コーヒー業界に変化をもたらすコーヒーテック企業を設立したという。
バリスタのような微調整を実現
The Morning Machineは、まるでバリスタのように3つのポイントを調整できる。
ひとつめは抽出量。プロのバリスタは、日々変わるコーヒー豆の状況に合わせてグラム単位でコーヒーの抽出量を調整しているが、それを再現できる。
続いて温度。高温でしか出せない味を表現したり、逆に低温にしてマイルドな味に調節したりできる。
最後に圧力。蒸らしの段階であえて圧力を上げて抽出効率を高めたり、抽出の後半で圧力を下げてネガティブな味が出ないようにしたりとアレンジができる。
これらを組み合わせて、限りなく自分の好みに近い味を作り出せるようになっている。
とはいえ、どれほど自由な操作が可能でも、専門知識がなければ最適な設定を見つけ出すことは困難だろう。The Morning Machineは、Android・iOSの無料アプリを活用することでプロのレシピを簡単に再現したり、好みのレシピを保存したりできることも特徴だ。
カプセルに封じ込められたスペシャルティコーヒーは個々に特徴があり、最適な方法で抽出しなければ本来の味を引き出せないという。
Morning専用アプリには、世界中のロースター推奨レシピを掲載。本体とアプリを連動させることで、最適なレシピの再現が可能となる。
現在アプリには世界70以上の有名ロースターのカプセル情報が掲載されており、その数は日々増えている。
また、本体には10種類の抽出パターンを標準搭載。難しい操作もなく、エスプレッソやドリップコーヒーなど様々なタイプのコーヒーを手軽に楽しむことを可能とした。
製品はThe Morning Machine国内オンラインストアで購入できる。キッチンの雰囲気に合わせて選べるようブラックとホワイトを用意し、価格は66,000円。850mlの給水タンクを備え、温度範囲75℃~98℃の抽出に対応する。スタイリッシュなデザインも魅力だ。
自分好みの設定を見つけ出し、簡単に保存・再現できるIoTコーヒーメーカー。自宅にいながら極上の一杯はいかがだろうか。
The Morning Machine
価格:66,000円
サイズ:奥行40.2cm×幅10.2cm×高さ25.5cm
カラー:ブラック、ホワイト
製品ページ:https://kigu.coffee/products/the-morning-machine
(SAYA)
※価格はすべて税込