秋田の歴史ある銭湯をクラフトビール&ハードサイダー醸造所にリノベ!地元産原料を使った新たな挑戦

HOPDOG BREWING(ホップドッグブルーイング)は、85年続いた秋田市最後の銭湯「星の湯」をリノベーションして、クラフトビール&ハードサイダー醸造所を設立するため、クラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」にて募集を開始した。

募集期間は2月24日(金)まで。横手産ホップや秋田産原料を使い、多くの人へ秋田の魅力を伝えるプロジェクトだ。

実力ある醸造家によるブランド

HOPDOG BREWINGは、2022年10月、秋田県秋田市に設立された。代表者の長谷川信氏は、「秋田あくらビール」の醸造責任者にもなった人で、イギリスで開催された審査会「ワールドビアアワード」で金賞、アメリカで開催された世界最大級の審査会「ワールドビアカップ」で金賞も受賞している実力派だ。

ブランド名の「HOPDOG」とは、香りや苦味を作り出し、ビールの魂といわれる「ホップ」と、世界中の人から愛される「秋田犬」を合わせた造語。そしてブランドコンセプトは、「秋田の原料を使った製品を、多くの人に届けることで、人生と食卓をもっと豊かにしたい」ということ。

古い銭湯が生まれ変わる

2021年2月25日(木)に閉店した秋田市最後の銭湯「星の湯」は、地域の人々に愛されながら85年の営業の歴史に幕を閉じた。

銭湯は、コミュニケーションの場。人と人とのふれあいの場。この大切な場所を、多くの人に愛される場所、人と人がふれあえる新たな出会いやコミュニケーションの発信地とすべく、同社ではリノベーションに着手。クラフトビール&ハードサイダー醸造所として生まれ変わらせる。

なお、「ハードサイダー」とは、日本ではフランス語の「シードル(cidre)」という呼び名で親しまれている、リンゴなどから造る発泡性果実酒のこと。主にアメリカでは、ソフトドリンクのサイダーと区別するために“ハード”を付けて呼んでいる。

秋田県は国内有数のホップ産地

秋田県横手市では、約50年前から本格的なホップ栽培が始まった。栽培技術が高いため、面積あたりの収穫量を毎年更新しつづける全国有数のホップ生産地である。また、横手産ホップはフルーティな香りが良く、どのビールスタイルにも相性が良いのが特徴だ。

しかしながら、ホップ農家の平均年齢は約70歳、農家はピーク時130軒から20数軒に激減。さまざまな課題をかかえている。

ホップ生産者との連携

そんな中、同社ではホップのアメリカ産品種を入手し、20株の栽培を委託、3年目の本格収穫に向けて順調に生育している。

また、ホップの生産からクラフトビール、ハードサイダーに製品化したときのホップ品質評価まで、農家と二人三脚で行う。

秋田産原料を使ったお酒

同社では、3月上旬には初仕込み、4月上旬に初出荷を予定している。通年造り続ける定番ビールは、IPAとヘイジーIPAの2種類。ハードサイダーは、スイートとドライの2種類となる。

また、秋田県にはリンゴをはじめ、ラズベリー、梨、ぶどう、さくらんぼ、桃などが収穫されており、ほおずきやマルメロなどのクラフトビールやハードサイダーにも挑戦する予定だ。

新しい秋田の魅力を感じられそうなお酒を応援してみたい。

85年続いた銭湯をクラフトビール&ハードサイダー醸造所に!秋田の魅力を伝えたい!
募集期間:受付中~2月24日(金)
プロジェクトサイト:https://camp-fire.jp/projects/view/640711

(田原昌)