西武池袋本店にて1月に「日本伝統漆芸展」開催!世界に誇る漆芸の世界を知る

西武池袋本店にて、1月6日(金)から18日(水)までの期間、「日本伝統漆芸展」が開催される。

伝統と現代感覚が生み出す漆芸作品を堪能しよう。

日本を代表する「漆芸」作品を西武池袋店で発表

「漆芸」は、世界に誇れる日本工芸のひとつだ。

漆は地球環境に優しく、持続可能性の高い天然素材。日本人と漆の付き合いは縄文時代前期の7千年以上前にさかのぼり、奈良時代以降は実用性を伴った優れた芸術品が生み出された。その後も、時代ごとに創意工夫が加えられ、高度な漆芸技法が発達した。

「日本伝統漆芸展」は、日本漆芸の伝統を基礎に、現代感覚に添った創造性ある作品を発表。心豊かな生活空間の創出をサポートする。

気になる展示会で披露される作品の一部を、本記事でも紹介しよう。

<文部科学大臣賞>沈金箱「開闢」(ちんきんはこ「かいびゃく」)

主題は、“雪の壁”。日本屈指の豪雪地帯で、春の訪れとして多くの人を魅了する「雪の大谷」と言われる場所だ。人が大自然の中で生み出す造形を中心に、青や白の彩漆で箱全体を構成した。

水谷内修(みずやち おさむ)作、サイズ:幅24.2×高さ8.5×奥行24.2cm、木胎/金粉、金箔、顔料、白金粉[沈金]

水谷内修(みずやち おさむ)作、サイズ:幅24.2×高さ8.5×奥行24.2cm、木胎/金粉、金箔、顔料、白金粉[沈金]

<東京都教育委員会賞>乾漆箱「滴り」(かんしつばこ「したたり」)

乾漆箱「滴り」は、よく水辺を歩くという奥井美奈氏が手がけた作品。水にまつわる情景やイメージを重ね合わせて制作したという。

奥井美奈(おくいみな)氏、サイズ:幅13.5×高さ11.5×奥行34cm、乾漆/金粉、顔料[髹漆]

奥井美奈(おくいみな)氏、サイズ:幅13.5×高さ11.5×奥行34cm、乾漆/金粉、顔料[髹漆]

<朝日新聞社賞>蒔絵箱「優しい風」(まきえばこ「やさしいかぜ」)

暑さが和らぎ、微風が心地良く感じられる夏の夕。透き通るピンク色の花を目にし、しばらく眺めていると蝶がひらひらと飛んできた。蒔絵箱「優しい風」は、田中義光氏がそのときに感じた、爽やかな空気感や自然が作りだす美しさを表現した作品。

田中義光(たなかよしみつ)氏、サイズ:幅13×高14×奥行13cm、木胎/金粉、銀粉、白蝶貝、金平目粉、乾漆粉[蒔絵]

田中義光(たなかよしみつ)氏、サイズ:幅13×高14×奥行13cm、木胎/金粉、銀粉、白蝶貝、金平目粉、乾漆粉[蒔絵]

美しい漆芸の世界を、東京・池袋で存分に味わってみては。

日本伝統漆芸展
会期:1月6日(金)〜18日(水)
時間:平日10時~21時、日・祝休日10時~20時 ※最終日のみ16時にて閉場
会場:西武池袋本店 7階(南)催事場A
所在地:東京都豊島区南池袋1-28-1
入場料:一般・大学生500円ほか
西武池袋本店公式WEBサイト:https://www.sogo-seibu.jp/ikebukuro/

(IKKI)