創業37年の油圧部品やミクロン単位の金属の精密部品加工を行うシマワ社は、2代目の跡取りを中心に一念発起し自社商品「otom」を開発した。
「otom」はカスタマイズパーツで音に臨場感と指向性を出すことができる、無電源のスマホスピーカーだ。現在、応援購入サービス「Makuake(マクアケ)」にて予約を受け付けている。
油圧部品の開発技術からヒントを得て完成
開発背景は、「良いものを長く使う文化を創り、若い世代で業界を変えていきたい!」という思い。
シマワ社はこれまで、下請け会社として油圧部品など精密部品加工を製造してきたが、コロナウイルスの世界的な影響もあり、5年・10年先の危機感を抱いていた。
そこで、「お客様と一緒に良いものを長く使っていく文化を創り、若い世代で業界を変えていきたい」という考えのもと、受託生産品ではなく一般のユーザー向けの自社商品の製作を決意した。
部品を選んでカスタムできる
「otom」は油圧部品をヒントに開発した。“油”の流れる方向を変える部品から、“音”の流れる方向を変えるスピーカーとして誕生。油圧部品製作では部品同士の組み立てまで行っていたので、自社商品にもその要素を取り入れた。
さらに、ユーザーが自身で部品を選んで組み立てるカスタマイズパーツを用意し、自分好みの音とデザインをカスタマイズできる“育てる”スピーカーが完成した。
アウトドアやオンライン会議など高い汎用性
音についてもこだわり、“プライベートホール”のような奥行き感のある音色と、ミニマルなデザイン、金属のずっしりとした素材感が特徴で、スマホを立てるだけで無電源で使うことができる。
アウトドアやオンライン会議時のスピーカーなど、気軽にどこでも可能だ。
ジェラルミン削り出し無電源スピーカー「otom」の音比較
今回は採用に至らなかったが、沢山のカスタムパーツを考えている。音質、音の拡張性、デザイン性を考えた「FRONT」パーツ、より便利に「スピーカー」+αで機能性とインテリア性を考えた「SIDE」パーツ、より男心をくすぐるプラモデル感を求めて「BOTTOM」パーツなど。
童心に返ってFRONT、SIDE、BOTTOMのパーツを組み合わせて、自分だけの「otom」を作り上げられる日の実現を目指している。
ガジェット好き&音楽をもっと手軽に楽しみたいユーザーはぜひチェックしたいアイテムだ。
「カスタマイズパーツで音に臨場感と指向性を」無電源のスマホスピーカー「otom」
「Makuake」サイト:https://www.makuake.com/project/otom/
(hachi)