三重県志摩市の英虞湾に浮かぶ離島・間崎島で、鮨店「鮨裕 禅(すしゆたか ぜん)」を営む禅が、11月1日(火)に、オーベルジュ「MOKU ISESHIMA」を開業した。
同施設は、ヘリコプター・船でしか行けない離島・間崎島でゆったり過ごしたいというゲストたちの要望に応える形で誕生。今回、「鮨裕 禅」を含めた全体のブランド名称を「MOKU ISESHIMA」とした。
「MOKU ISESHIMA」の名の由来と「鮨裕 禅」
「MOKU ISESHIMA」の名は、禅語の「黙照禅(もくしょうぜん)」に由来する。親方の堀勇一氏自身が感銘を受けた「間崎島の自然の恵み」をゲストに伝えたいという想いから、「禅」という語を、茅ヶ崎で手掛けてきた自身の鮨店「鮨裕」に加える形で、間崎島に「鮨裕 禅」を2019年にオープン。今回、全体のブランド名称を「MOKU ISESHIMA」としたのは、施設拡張に伴い、当初の想いに立ち返ったことによるという。
「MOKU ISESHIMA」のある間崎島は、東西約2km・南北約0.5kmと東西に長く、リアス式海岸の複雑な海岸線が特徴。人口は100人余りで、真珠養殖最盛期には「宝石の島」と呼ばれた。今は、手つかずの自然や美しい自然の景色を持つ小さな島として知られる。
そんな間崎島で堀氏が営む「鮨裕 禅」は、1日1組限定の鮨店。英虞湾の豊かな自然に育まれた新鮮な食材を厳選し、鮨のほか、地元の漁師料理からインスピレーションを受けた、ここでしか味わうことのできない食体験をゲストに提供する。
伊勢志摩の原風景を一望できる8席のカウンターからは、刻々と移ろう海の光景が楽しめ、美味しい食事はもとより、心身ともに癒される「禅」のような体験を満喫できる。
価格は時価だが、目安は2名で66,000円(税込)~。ただし、季節・仕入れにより価格は変動するので、事前に確認するとよいだろう。
「YADO TERASU」の名は黙照禅の「照」から命名
オーベルジュ「MOKU ISESHIMA」の宿泊施設が「YADO TERASU」。11月1日(火)にオープンした、1日1組限定のロイヤルスイートルームだ。
神聖ともいえる自然の景観を望める室内は、日本の美意識を基にした洗練された空間に仕上げられている。最大利用可能人数は8名だ。
「YADO TERASU」の「TERASU」は、漢字の「照」が由来だが、もう一つの意味として英語の「Terrace」があり、壮大な海を借景にしたテラスを用意している。ここでは、日中は穏やかな海を眺め、夜には星空に包まれ豊かな時を過ごせる。
テラスには英虞湾と溶け合うインフィニティプールのほか、ジャグジー・ファイヤーピットリビングを備える。客室内には、海を眺めることができる内風呂と、星を眺めることのできる露天風呂、茶室をモチーフにしたサウナも完備。
また、アクティビティとしてサンライズクルージング・森林浴・桟橋釣りなど都会では経験できない体験を用意する。ゲストの要望に応えたアレンジも可能だ。
なお、「YADO TERASU」の宿泊料金は、夕食・朝食付き1泊2日・4名利用の場合、500,000円(税・サ別)~となる。
「MOKU ISESHIMA」の名称には、国立公園の木(MOKU)が堂々と生い茂る光景、心を潤す沐(MOKU)な時を提供したいという想いが込められているという。「間崎島」の大自然に身を委ねつつ、英虞湾の秀でた味覚を満喫。「MOKU ISESHIMA」での滞在は、心に残る特別な1ページになるに違いない。
MOKU ISESHIMA
所在地:三重県志摩市志摩町和具4442
公式サイト:https://moku-iseshima.com/
(高野晃彰)