東京で1万円台のコースがある寿司店を探している方は必見。今回は、新宿や銀座など都内からアクセスの良い9店を厳選して紹介する。
美味しい寿司は人を幸せにする。仕事帰りや接待、デートなどで利用し、一流の職人が握る高級寿司に舌鼓を打ってみては。
目次
・一級食材の江戸前鮨を堪能「鮨 銀座おのでら 弟本店」
・創業100周年の老舗の伝統を受け継ぐ「鮨 本店上ル」
・寿司&ワインの新スタイルで楽しめる「はしり 下北沢」
・モダンな空間で寿司をつまめる六本木「鮨 白銀」
・寿司と日本酒の極上ペアリングが楽しめる「鮨 あさひ」
・現代アートと融合した上質空間で食す「すし玲」
・熟成鮨のおまかせコースが堪能できる「新宿御苑前 鮨らぼ」
・伝統×創作で生まれる個性的な寿司「鮨 たつ也 よしかわ」
・日本で唯一の焼肉寿司専門店「牛肉寿司 きんたん」
一級食材の江戸前鮨を堪能「鮨 銀座おのでら 弟本店」
「鮨 銀座おのでら 弟本店」は、ミシュランの星を獲得した「鮨 銀座おのでら」のセカンドラインとして2021年にオープンした店舗だ。
同店では、赤坂や上野、銀座で料理長を務めた職人歴35年超の板長が、煮る・焼く・漬けるなどひと手間かけた本格江戸前寿司を提供する。
店に入ると、純日本建築とモダンなデザインが融合した空間が。平日のみ開放するメインカウンター13席のほか、4名掛けテーブル個室が2部屋、6席のカウンター個室がある。
1万円台のコースは、ディナーで注文できる「料理長おまかせコース ~雅(みやび)~」(13,200円)と、「料理長おまかせコース ~極(きわみ)~」(16,500円)の2種*。
使用している食材は、2023年初競りで落札した豊洲仲卸「やま幸」の本鮪を使用した握りや、宮城県・石巻港直送の毛蟹など一級品。
毎朝豊洲から仕入れた新鮮なネタに加え、自家製の煮切り醤油、厳選した塩、独自調合のシャリ酢など調味料にもこだわる。
ミシュランを獲得した有名店の本格江戸前寿司と一品料理を、心ゆくまで楽しみたい人はこちらの予約を。
鮨 銀座おのでら 弟本店
所在地:東京都世田谷区玉川3-4-2 ベルフラット玉川1階
営業時間:ランチ11:30~14:30、ディナー17:00~22:00
定休日:不定休
ディナーコースメニュー:「料理長おまかせコース ~雅(みやび)~」13,200円と、「料理長おまかせコース ~極(きわみ)~」16,500円
※その他ランチコースは公式サイトで確認を
予約WEBサイト(公式):https://onodera-group.com/otouto-ginza/
* 時期により提供する品は変更になる
創業100周年の老舗の伝統を受け継ぐ「鮨 本店上ル」
「鮨 本店上ル」は昨年築地にオープンした完全予約制の新店。100周年を迎える老舗「築地玉寿司」の2階に店を構える。
古き良き昭和の趣あふれる店内には、カウンター13席のほか個室カウンター6席がある。
「築地玉寿司」の伝統を受け継ぐ同店は、発酵に着目。旨み成分たっぷりの自家製の自然発酵調味料「醤(ひしお)」を使用し、寿司のさらなるおいしさを引き出す。
同店の「店主おまかせ極みコース」(16,500円)は、鮮度の高いネタを赤酢のシャリと握る本格江戸前鮨8~10貫と、お椀や甘味など季節感を取り入れた一品料理あわせて全16品(*1)を提供する。
「卵黄醤漬け」は、豊かなコク味の卵黄「茜美人」を醤に漬け込んだ、シンプルに醤と卵黄の旨みを味わえる一品。
本鮪や車海老などといった定番寿司のほかにも、新鮮な鰹に、塩麹で仕込んだ醤と玉ねぎをあわせた「鰹お造り」など、素材にひと手間加えた料理も食べられる。
限定のスパークリングや、ビール、日本酒などとあわせて楽しめる「限定ペアリング」(*2)も用意。旨みのある発酵寿司とアルコールのペアリングを楽しむのもよいだろう。
鮨 本店上ル
所在地:東京都中央区築地1-9-4 築地本店2F
営業時間:17:00~23:00
定休日:日曜日、年末年始
※月曜日が祝日の場合は日曜日営業、月曜日休業
コースメニュー:店主おまかせ極みコース16,500円
予約WEBサイト(公式):https://www.tamasushi.co.jp/shop/noboru/
*1 当日のネタ内容により品数が変更
*2 料金は各コースプラス5,500円
寿司&ワインの新スタイルで楽しめる「はしり 下北沢」
「はしり 下北沢」は、昨年のオープンにあわせてアメリカから帰国した寿司職人とソムリエが寿司とワインを提供する店だ。本店はサンフランシスコで3年連続ミシュランの星を獲得した寿司懐石レストラン「Hashiri San Francisco」だ。
店内はカウンター10席。大理石の天板やグレイッシュな素材のインテリアが配された空間は、モダンなバーやレストランのような雰囲気を醸し出す。
同店で頼める1万円台のコースは、「四季を表現するシェフのお任せコース」(11,000円)と「おまかせ“匠”コース」(15,000円)。コースでは季節の前菜盛り合わせや、大とろ、中とろ、赤身、漬けの握りが楽しめる「本鮪尽くし」、焼き物などを提供する。
ワインは120種400本からソムリエが厳選。ブルゴーニュなどフランスワインから、日本やニューワールド、クラシックなものからナチュラルワインまで豊富なワインが揃う。
料理にあわせたペアリング(4,000円~)をオプションを付けることも可能。ワイン好きの人に足を運んでもらいたい一軒だ。
はしり 下北沢
所在地:東京都世田谷区北沢3-19−20 reload 1-6
営業時間:17:30~21:30L.O.
日曜ランチ営業:12:00~13:00L.O.
定休日:水曜日、第二・第四木曜日
コースメニュー:「四季を表現するシェフのお任せコース」11,000円、「おまかせ“匠”コース」15,000円
予約WEBサイト(食べログ公式):https://tabelog.com/tokyo/A1318/A131802/13273148/
モダンな空間で寿司をつまめる六本木「鮨 白銀」
六本木交差点そばに位置する「鮨 白銀」は、大人デートやバーとしても活用できる、ラグジュアリーな雰囲気のある寿司店だ。
同店のほか、異なるコンセプトを持った「鮨 無垢」と店名非公開の3つの寿司店を大きな敷地内に同居させた、ユニークな運営を行っている。
グレーやシルバーを基調としたインテリアを配置したモダンな店内で、カウンター6席と、5~8名着席可能な2列のテーブルを用意している。
同店で提供する「極上SAKEペアリング付きおまかせコース」(14,300円)は、握りと一品料理の全20品と、日本酒8種のペアリングがセットになっている。日本酒は、日本酒版ソムリエ「SAKE DIPLOMA」の資格を保有したスタッフが全国から厳選したものだ。
熟成赤酢で仕上げたシャリと中トロの甘みを味わえる「生本マグロの中とろ握り」といった定番も、品の良い甘さの生うにと日本酒のハーモニーを楽しむ「生雲丹のペアリング」といった提案メニューも味わえる。
六本木で、モダンな空間のなか寿司を楽しみたい人は同店の予約を。
鮨 白銀
所在地:東京都港区六本木7-14-7 トリニティビルB1F
営業時間:平日17:30・20:30開始の2部制、土日祝17:00・20:00開始の2部制
定休日:月曜、年末年始12月31日~1月3日
コースメニュー:「極上SAKEペアリング付きおまかせコース」14,300円、「おまかせコース」8,800円など
※その他のコースは公式サイトで確認を
予約WEBサイト(公式):https://roppongi-sushi-apartment.studio.site/
寿司と日本酒の極上ペアリングが楽しめる「鮨 あさひ」
五反田にある「鮨 あさひ」は、2021年10月にオープンした店。店内はカウンター6席とテーブル(各4席)が6セット。木素材の壁や什器(じゅうき)で統一された上品な空間が広がる。
同店では、14,300円で全国各地の日本酒と寿司のペアリングが楽しめる「SAKEペアリング付あさひおまかせコース」を用意。料理ごとに最適な日本酒が提供され、お酒のストーリーを聞きながら呑むことができるコースだ。
同コースは、こだわりの寿司と「山田錦の酒米リゾット」などのつまみの全20品で構成。寿司とつまみを交互に提供する。
たとえば「北海道産ウニ食べ比べ」は、北海道産のムラサキウニとバフンウニの2つをシャリと共にそれぞれレンゲに乗せたもの。甘みのあるスッキリした味わいのムラサキウニには新潟産の粗塩をのせ、強い旨味を持つバフンウニにはコクのある炭塩をのせている。
マグロに切れ目を入れ、しっかりと醤油をしみこませた「漬けマグロ寿司」や、香ばしく焼き上げた穴子に、こってりとしたタレをあわせた「穴子寿司」など、江戸前の技が光る寿司が食べられる。
あわせて出される日本酒は「水芭蕉スパークリング 純米吟醸」や「日高見 弥助 純米吟醸 芳醇辛口」「獺祭 純米大吟醸 磨き45」など。
コースで提供される料理以外にも「蒸しアワビ」(2,800円)や「寿司屋の甘い玉子焼き」(850円)などアラカルトも豊富なので、日本酒を傾けながら気になるものをオーダーしてみては。
鮨 あさひ
所在地:東京都品川区東五反田1-11-8 大阪屋ビル1F
営業時間:日~火11:30~14:00・16:00~23:30、水~土11:30~14:00・16:00~翌04:00
※現在深夜営業は休止中
定休日:なし
コースメニュー:おまかせランチコース5,500円(ランチのみ提供)、あさひおまかせコース8,800円、SAKEペアリング付あさひおまかせコース14,300円
予約WEBサイト(公式):https://sushi-asahi.com/
現代アートと融合した上質空間で食す「すし玲」
青山・骨董通りに店を構える「すし玲」は、「寿司と文化を世界に」をテーマに、日本の伝統食である寿司と日本酒、そして作家が作る現代アートと器を融合させた寿司店だ。
同店が扱うグラスや器やテーブルウエア・現代アートは、すべて若手クリエイター達による作品。現代アートや工芸品に囲まれた上質な雰囲気の店内で、ゆったりと寿司を味わえるのが同店ならではの魅力といえる。
「おまかせコース」は、旬の野菜や魚介の先付け、蒸し物、焼き物など8~10品に加え、握り10貫・いなり1貫に椀物という豪華品揃えで16,500円。アルコール各種のほか、専門家がセレクトした日本酒のペアリングやティーペアリング、ソフトドリンク込みの充実したコースだ。
なお同店では、酒の特徴にあわせたグラスを提供。飲み口の形状、ガラスの薄さ、サイズによって生じる味の感じ方を加味している。“食×酒×グラス”のペアリングならぬ、トリプリングが楽しめるのもここならでは。
個室があるので、デートや接待などのシチュエーションでも利用できる寿司店だ。
すし玲
所在地:東京都港区南青山5丁目8-11 地下1階
コースのスタート時間:月~金・土17:00、17:30、18:00、20:30、日・祝日12:00、13:00、17:00、17:30、18:00、20:30
定休日:水
コースメニュー:おまかせコース16,500円、季節のおまかせコース22,000円
予約WEBサイト(公式):https://www.sushi-rei.jp/
熟成鮨のおまかせコースが堪能できる「新宿御苑前 鮨らぼ」
「新宿御苑前 鮨らぼ」は、今年8月にオープンした寿司学校の東京すしアカデミー直営の店だ。
銀座で3~4万円する高級寿司のクオリティを保ちながら1万円台のコースを提供するという同店は、江戸前寿司の王道ネタと、“うまいがあまり出回らない希少食材”を組み合わせた料理を提供する。
席はカウンター6席のほか、テーブル席が20席。白木の香る席は接待や会食はもちろん、デートにもおすすめだ。
熟成寿司やとろ、アワビ、ウニを含む寿司17種とつまみをあわせて全26種のフルコース「花園コース」の価格は13,200円。
同店1番人気の「サバの瞬間スモークの握り」は、寿司締めせずに塩こうじで仕上げたサバを、その場でスモークしながら提供する。皿の中に立ち込めるスモークの煙によりはじめは中身が見えないが、徐々に消えていく煙の中から寿司が現れるという粋な演出の一皿だ。
熟成寿司も見逃せない。同店では宮崎県長谷川水産に勤める津本氏が考案したという「津本式血抜き」を使い、魚を仕立て保存する。水圧で魚の血管を圧迫し血を抜くこの方法は“究極の血抜き”と呼ばれている。この方法を行うことで臭みが抜け、旨味がじっくりと育つという。
同コースではこの方法で仕込まれた「キンメダイ寿司」など3種が提供*される。
* 時期により提供する品は変更になる
酒と昆布だけで作った煮アワビを肝ソースとからめて頂く「アワビの肝リゾット」は、食べ終わった後にシャリを入れて楽しめる。その味わいを実際に舌で確かめてほしい。
新宿御苑前 鮨らぼ
所在地:東京都新宿区新宿1丁目4−13 1階-A
営業時間:16:00~22:00
定休日:日、祝
コースメニュー:菊坂コース8,800円、花園コース13,200円
予約WEBサイト(公式):https://tsagroup.jp/sushilab/
伝統×創作で生まれる個性的な寿司「鮨 たつ也 よしかわ」
今年5月、中目黒にオープンした「鮨 たつ也 よしかわ」は、「鮨 よしかわ」の一番弟子である石田達也氏が店主を務める寿司店だ。
日本の伝統文化である「正統派江戸前寿司」を基本としながらも、同店ならではの創作性が加えることで“これまでにない寿司体験”を提供している。
カウンターは14席。落ち着いた木の風合いを感じさせながらもモダンな雰囲気漂う内装が魅力的だ。
同店自慢の「大将おまかせコース」(11,000円)は、店主自らその日に仕入れた最高ランクの食材を使った寿司だけでなく、魚の特徴にあわせて調理した椀物や焼き物なども味わえる。
たとえば「トロと卵黄の太巻き 濃厚赤出汁ソース」は、そのインパクト十分な見た目からSNS投稿客が後を立たない看板メニュー。
秘伝醤油に漬けこんだ中トロと赤身、ウニ、卵黄を贅沢に使用したこちらの巻物は、濃厚赤出汁ソースとともに頂く。口に含むとさまざまな食材の旨味を感じられる一品だ。
「大トロの天ぷら雲丹乗せ 柚子胡椒ソース」は、大トロに大葉を巻いて天ぷらにし、ウニとあわせた巻物。大トロの天ぷらのこってりとした味わいに、大葉の風味とウニの冷たさがあわさり、さっぱりと食べられる。
本マグロや江戸前小肌、生牡丹(ぼたん)エビなどの日替わりのネタは、まろやかな酸味のシャリとマッチし、素材本来の旨味が感じられる。
白焼きした国産ウナギにしゃりをサンドし、特製のタレをかけて海苔で巻いた「大将考案のウナギドック」は脂の乗ったウナギのふわふわした食感と、まろやかなシャリの酸味、特製タレのハーモニーが楽しめる。
寿司に新しい驚きを求めるなら、足を運んでみてほしい。
鮨 たつ也 よしかわ
所在地:東京都目黒区上目黒1-19-4 中目黒TNビル1F
営業時間:1部18:00~20:00、2部20:30~22:30
※完全予約制
定休日:日
コースメニュー:大将おまかせコース11,000円
予約WEBサイト(食べログ):https://tabelog.com/tokyo/A1317/A131701/13270451/
日本で唯一の焼肉寿司専門店「牛肉寿司 きんたん」
最後に紹介するのは、東京・銀座にある「牛肉寿司 きんたん」。同店は日本で唯一の“焼肉寿司専門店”で、最高級和牛と旬の海鮮を使用したメニューが30種類ほど揃っている。
席はカウンター8席、ゆったりとくつろげる個室*4部屋を完備している。カウンターは、樹齢300年超の木曽ヒノキの一枚板だ。
*別途で個室料が必要
同店では極上の牛肉寿司が楽しめる。たとえば、岐阜から独自ルートで仕入れた新鮮な牛タンを低温調理することで旨味を引き出した「飛騨牛のタン芯の握り」や、ハラミの周りを炭火で焼き上げ、インドネシア・バリ島の天然塩で味付けた「炭焼き飛騨牛のハラミの握り」など。
創作系の牛肉寿司も充実。見た目のインパクト十分な「和牛ユッケと北海道産の雲丹ドック」は、北海道の蝦夷(えぞ)バフンウニを贅沢に使用。ウニの下には黒毛和牛のシンタマをユッケにしたものを仕込んでおり、口に頬張ると山海の幸の香りが広がる。
他にも肉と魚のハーモニーが楽しめるメニューを豊富に用意。脂がのった北海道産トロにしんに、和牛赤身の希少部位である友三角をあわせた「トロにしんと友三角」や、山口県産の剣先イカに、牛タンで仕立てたコンビーフと自家製XO醤を鋳込んだ「剣先イカと牛タンのXO醤」など、数え上げたらきりがない。
同店では、牛肉寿司12貫コース12,000円、牛肉寿司15貫のコース18,900円を提供している。工夫を凝らした豪華な肉寿司をゆっくりと堪能したい時には予約を。
牛肉寿司 きんたん
所在地:東京都中央区銀座8丁目2番FPG links GINZA Corridor3F
営業時間:ランチ12:00~15:30、ディナー18:00~23:00
定休日:月、水
コースメニュー:牛肉寿司8貫コース5,500円(ランチのみ提供)、肉寿司10貫コース7,700円、牛肉寿司12貫コース12,000円、牛肉寿司15貫コース18,900円
予約WEBサイト(公式):https://www.kintan.restaurant/shop/ginza-niku-kappo/
こだわり抜かれた寿司が味わえる名店揃い。美食の秋にこそ足を運んでみてほしい。
(IGNITE編集部)
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