和歌山県の世界遺産・熊野古道にある1棟貸し宿「SEN.RETREAT TAKAHARA(センリトリート高原)」が、「オール和歌山にこだわった“猪肉しゃぶしゃぶ”プラン」の予約を9月29日(木)に受付開始した。
地元で獲れた猪肉を使用した当プランを利用できるのは10月1日(月)から。パワースポットの熊野古道でリトリートしてみては。
害獣対策を解決する一助として提供する猪鍋
和歌山県田辺市には、梅・みかんの栽培に関わる農家が多い。近年、農家を悩ませている課題が、猪や鹿による獣害被害だ。その対策として、農家のメンバーが罠の狩猟免許を取得し、狩猟チームを立ち上げ、解体施設「ひなたの杜」を設置した。
「SEN.RETREAT」は、そんな害獣対策を解決する一助として、捕獲された猪をしゃぶしゃぶ鍋として提供するプランを開始した。また、獣害対策に尽力する地元農家の人々の思いを知る冊子を宿に置き、猪鍋を味わうとともに、その背景をゲストに理解してもらう取り組みを行う。
肉・野菜・出汁・調味料とオール和歌山の味を満喫
猪鍋の具材には、猪のロース・バラ肉の他、田辺市龍神村産の龍神しいたけ、田辺市伏菟野産の白いきくらげなどを用意。出汁には、すさみ町産の減塩鰹節を用いる。
調味料は、上富田町産の梅果汁を使用した梅ポン酢、紀の川市産のゆず果汁を使用したごまだれを揃え「オール和歌山」の味で仕立てる。
料金は、1泊2食付きで1名12,000円~(6名の場合)で、宿泊代・オールインクルーシブドリンク・菓子・つまみ込みの価格となる。
熊野古道を様々な観光目的で楽しめる宿を目指す
「SEN.RETREAT」は、大自然の中でストレスをリセットする「リトリート体験」ができる無人運営宿のブランドだ。
熊野古道の主要な参詣道「中辺路」沿いに、泊まり歩ける宿として、第1弾を標高300mの山間にある集落・中辺路町高原で、空き家をリノベーションした1棟貸し宿「SEN.RETREAT TAKAHARA」を昨年10月に開業した。
第2弾として、熊野詣の宿場町として賑わった中辺路町近露に「SEN.RETREAT CHIKATSUYU」を4月28日(木)に開業。バーベキュー可能なプライベートガーデンや、焚き火を囲めるテラスなどを備える。また当施設はコンテナ1棟を1つの客室とし、外から直接部屋に出入りできるため、密を避けられる。
「SEN.RETREAT」は、トレッキングはもとより熊野古道にさらなる彩を添え、様々な観光目的で楽しめる宿を目指している。
熊野古道がある紀伊山地は豊かな雨の恩恵で、深い森林に覆われている。そこには、猪や鹿などの野生動物がたくさん生息する。また紀伊山地は豊かな自然から、農作物の恵みを人間にもたらしてきた。そして、人と動物の境界線が近づくと、動物たちは害獣として駆除の対象となった。
当プランを利用することで、ジビエを味わうだけでなく、害獣駆除に対する「地元農家の思い」さらに「命をいただくことの大切さ」を享受してみては。
SEN.RETREAT TAKAHARA
所在地:和歌山県田辺市中辺路町高原1966
公式サイト:https://sen-retreat.com/stay/takahara/
SEN.RETREAT CHIKATSUYU
所在地:和歌山県田辺市中辺路町近露1806
公式サイト:https://sen-retreat.com/stay/chikatsuyu/
プラン予約サイト:https://reserve.489ban.net/client/sen-retreat-takahara/0/detail/535287
(高野晃彰)