エノテカは、同社のプリムール専用サイトにて、9月17日(土)正午から、2021年ヴィンテージ・ボルドー・プリムールの一般販売を開始する。なお、クラブエノテカVISAカード会員は、9月10日(土)正午からの同カード会員限定の優先販売に参加することができる。
生産者の技術と叡智がもたらしたクラシックヴィンテージを味わえるチャンスだ。
技術と叡智で逆境を乗り越え、誕生したヴィンテージ
プリムールは、樽熟成中のワインを限定先行販売するボルドー独自のシステム。エノテカは1995年に日本で初めて一般消費者向けのプリムール販売を行ったパイオニアとして知られる。
ボルドーでは、例年4月頃に最新ヴィンテージの樽サンプルの試飲会が行われる。2021年ヴィンテージの試飲会は今年、2年ぶりに開催された。
2021年ヴィンテージは、2018年から3年間続いたグレートヴィンテージとは明らかに異なった。ちなみにグレートヴィンテージとは、ワインづくりに適した完熟したブドウを収穫できた素晴らしい年のことをいい、ワインの当たり年ともされる。
2021年は、春の霜に加え、冷夏そして、収穫時期の雨によりブドウの収穫量が少なく、難しい気象条件から熟度の不足や収量減など、非常に苦労の多い年だった。
そのような厳しい気候条件を、生産者たちは技術と叡智で見事に乗り越える。春の霜への対策や丁寧な選果、さらに醸造においても非常に高い技術を駆使し、ブドウの良い部分のみをワインとして表現したのだ。
その結果、アルコール度数は控えめで、1990年代以前のボルドーを思い出させてくれるやさしいスタイル。そして、味わいはフレッシュでチャーミングな質の高いクラシックなヴィンテージとなった。
販売価格例は、シャトー・ムートン・ロスチャイルドが93,500円、シャトー・ラフィット・ロスチャイルドが104,500円、シャトー・マルゴーが99,000円、シャトー・オー・ブリオン・ルージュが93,500円。
価格は、いずれも1本もので、容量は750ml。ただし、価格や在庫は常に変動しており、予告なく変更になる場合があるので、最新の状況は同社のプリムール専門サイトで確認をおすすめする。
ワインづくりは、収穫年の気象状況などに大きく左右される。しかし、その逆境を上回る現代ボルドーの技術と叡智がもたらしたクラシックなヴィンテージをこの機会に体験したい。
エノテカ プリムール専用サイト:https://www.enoteca.co.jp/primeur/index.html
(高野晃彰)
※価格は全て税込