<松本市美術館> アートを感じるデートに。草間彌生の版画の世界を堪能しよう

松本市美術館で、世界初となる「草間彌生 版画の世界」を、7月23日(土)~9月25日(日)に開催する。初期作品から近年の浮世絵版画による富士山連作、代表作「愛はとこしえ」シリーズまでを同時に鑑賞できる。

フォトジェニックなアート作品が幅広い世代の女性の心をつかむ、草間彌生さん。版画という、新たな一面を覗きに行こう。

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松本出身の芸術家・草間彌生の版画作品を展覧

同展では、松本市出身の世界的前衛芸術家・草間さんの版画の世界を紹介。松本市美術館が所蔵する全版画作品を中心に、草間さんの版画芸術の魅力と軌跡を展観する。

また、同展観覧券でコレクション展示室の特集展示「草間彌生 魂のおきどころ」も閲覧できる。

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“増殖”する表現と版画の必然的な出会い

草間さんは、1993年、第45回ヴェネツィア・ビエンナーレにおいて、日本を代表する作家として世界の舞台へと立った。その前段で積極的に版画に取り組んだことも、現在の評価に繋がる大きな原動力となった。

1979年、初めての版画作品となる『靴をはいて野にゆこう』、『幻の野に立ちて』の2点を発表。版画作品の登場が、草間さんの表現方法の変化と時期を同じくしていたことも特筆すべき点だ。

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アメリカから帰国後のコラージュやオブジェに込められた死生観とは違う側面が表出しはじめていた頃。それまでの抽象的な表現に加え、具体的なモチーフを積極的に取り入れ、南瓜、ドレス、帽子、葡萄、花や蝶などが、網目や水玉で構成され、明瞭な色彩を纏う。

常同反復による網目や水玉の増殖が創作活動の根幹にあった草間さんと、複製芸術である版画の出合いは必然だったのかもしれない。450種、3万部に及ぶそれらは、いつしか草間芸術の一角を担うようになった。

また近年は、富士山を主題に浮世絵版画の技法を用いた連作や、モノクロームの大型シルクスクリーン作品「愛はとこしえ」シリーズなど、特徴的な作品を発表している。

草間 彌生(くさま・やよい)

松本市出身の前衛芸術家。幼いころから幻視・幻聴を体験し、それらを作品の要素として、独自の作風を確立。28歳で単身渡米、約16年間ニューヨークを中心に世界各国で活動する。1973年に帰国した後は、東京を拠点として世界を舞台に活動を続ける。

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歴史やアートが楽しめる街・長野県松本市で、大人のデートを楽しむなら外せない。

草間彌生 版画の世界  YAYOI KUSAMA: Print Works
期間:7月23日(土)~9月25日(日)
会場:松本市美術館
所在地:長野県松本市中央4-2-22
開館時間:9:00~17:00(入場は16:30まで)
休館日:月曜日(祝日の場合は翌平日) ※8月は無休
観覧料:当日券 大人1,200円、前売券 大人1,000円
松本市美術館公式サイト:https://matsumoto-artmuse.jp/

(hachi)