世界的デザイナーであるイームズ夫妻の発想やデザインコンセプトを掲載。
誠文堂新光社が、7月12日(火)に『イームズを読み解く』を発売する。
55枚の図面から読み解く本『イームズを読み解く』
数々の椅子などの名品を生み出した世界的デザイナーである、チャールズ&レイ・イームズ夫妻を、既刊のイームズ関連書にはなかった切り口で紹介した一冊。
本書の半分以上のページを使って、イームズの椅子やテーブルの貴重なオリジナル図面を55枚掲載。図面などから、イームズの発想やデザインコンセプトを読み解く。
図面と椅子などの写真を並べて載せ、読者がわかりやすくイームズ作品を理解できるようにしている。特徴的な箇所は、拡大写真を掲載した。
映像、エキシビション、建築分野におけるイームズの多方面にわたる業績や、エーロ・サーリネン、イサム・ノグチなどさまざまな分野の人々との関係、イームズの椅子が日本で製造されたこと、剣持勇らデザイナーとの交流など、イームズが日本に与えた影響をコンパクトにまとめて紹介。また、イームズの生い立ちや業績を網羅した年譜を巻末に掲載している。
武蔵野美術大学名誉教授でもある著者・寺原芳彦氏のプロフィール
本記事では、著者の寺原芳彦氏がどのような人物なのかもあわせて紹介したい。
寺原氏は1943年に東京都で生まれた。武蔵野美術大学名誉教授やチャールズ&レイ・イームズ研究者、インテリア・プロダクトデザイナー、シカゴ美術館付属大学(SAIC)など海外大学交換交流教員・客員教授など、さまざまな肩書きを持つ人物だ。
寺原氏はこれまでに毎日ID賞、JID賞(日本インテリアデザイナー協会賞)などを受賞しており、「チタニウムチェア」などがヴィトラデザインミュージアムに収蔵されている。
著書に『世界の名作椅子40選 うしろ姿から探る機能と美』(丸善出版)、共著に『インテリア・デザインを知る』(鹿島出版会)、監修に『インテリアデザイン』(武蔵野美術大学出版会)など、インテリアや椅子に関連する関係書籍は数多い。また、『かたち・機能のデザイン事典』(丸善出版)では「家具」の項を担当している。
知られざるイームズ夫妻の発想やデザインコンセプトに興味のある人は、チェックしてみて損はない。
イームズを読み解く
著者:寺原 芳彦
仕様:B5、248ページ
定価:4,400円(税込)
誠文堂新光社 書籍紹介ページ:https://www.seibundo-shinkosha.net/book/art/71789/
(IKKI)