建築業界の鉄職人がつくる“本気”のアイアン家具、ほしくないだろうか。
自社工場で鋼材を活用した鉄家具や、インテリア・雑貨、キャンプギアをラインナップの主軸としたオンラインショップ「Fe:FRAME（エフイーフレーム）」がグランドオープンした。
運営会社は北海道で約60年、建物の骨組みをつくるデッキプレート施工業を請け負っている及川鉄工。その職人たちがつくり上げる鉄製のアイテムを紹介したい。
「S.STRUCTURE テーブル」76,500円（税込）
全てが職人による手作りの一点物
アイテムはすべて一点物、職人による手作りにこだわる「Fe:FRAME」は、機械による大量生産は行わず、多様なオーダーに応えられるECサイトで販売展開している。
取り扱っているのはオリジナルのアイアンツール。流行りのアウトドアツールやライフスタイルの変化に対応できる商品や、建築構造をそのまま家具スケールにしたテーブル・チェアなど。「Fe:FRAME」ではそれらを「TETSUMONO-テツモノ-」と総称する。
フルオーダーメイドの「KODAWARI-コダワリ-」、システムオーダーの「KUMIAWASE-クミアワセ-」、既製品「KOSHIRAE-コシラエ-」の3つのジャンルの商品を販売している。どれも建築屋だからこそつくれる、職人技が光るものばかりだ。
たとえば代表作「S.STRUCTURE（エス.ストラクチャー）」のテーブルとチェアは、なんと耐荷重が1t以上もある。「ゾウが踏んでも壊れなければ本当に面白いよね」という遊び心から生まれた“本気”の家具だ。建築構造（鉄骨造）を家具デザインに採用した。ダイナミックで美しく、かつ頑丈さも兼ね備えている。
「S.STRUCTURE チェア」49,400円（税込）
職人による完全手作業の表札「テツモジ」
及川鉄工が扱う商品の中でも、「テツモジ」には特に思い入れが強いという。この表札雑貨は同社の初商品で、自分たちのチャレンジの名刺代わりのような商品だ。
「テツモジ （1-5文字）」22,500円（税込）、「同（6-8文字）」28,700円（税込）
特徴は、一文字一文字、職人による完全手作業で全て仕上げているところにある。
アセチレンガスと高圧酸素を使用して約1000℃近い温度で、熱して、治具（型）に当て曲げ上げ、絶妙な加減で叩き込み、文字のカタチにしていく。
扱いやすい材料で、機械を使ってつくる量産型のアイアン文字雑貨も販売されているが、同社の文字雑貨は、“鉄”の存在感、重みを損なわせないよう、職人の熱い“ウデ”ひとつで自由自在に加工、手間のかかる方法にこだわってつくっている。
これは、失われつつある鍛造の技術でもある。だからこそディテールや雰囲気は、同社にしか出せない一点モノになっている。
「観光資源鉄プロダクト」としてのストーブ開発
今後も、「Fe:FRAME」のブランドをしっかりと伝えていくため、新商品を多く取り揃えていくという。
特に“アウトドアストーブシリーズ”に特化した商品展開に力を入れ、＜サウナ×キャンプ×冬大絶景＞という北海道を一年中楽しむ「観光資源鉄プロダクト」としてのストーブ開発にも着手している。
「ロケットストーブ」43,000円（税込）
また、家庭向け工具や溶接機を開発しているメーカーとの協業で、「Fe:Klass」というワークショップ事業の展開も予定しているとのこと。
インドアでもアウトドアでも大活躍する自分だけの一点モノ。ぜひ入手してみたい。
Fe:FRAME：https://fe-frame.com/
（suzuki）