暮らしの一部として取り入れてみたい、スタイリッシュな佇まいの一脚。
広島県府中市の山中にある、家具を中心に製造する木工メーカー「伝統工芸(DENTO)」のオリジナルスツール「LISCIO(リッショ)」から、藍染スツールが誕生した。
伝統的な“天然灰汁発酵建て”による藍染
この愛染スツールは、広島県・山野町で藍の栽培から染めまでを一貫して行う「藍屋テロワール」の若き藍染師の藤井さんが染めを手掛けたもの。
藍液に浸す・乾かすを繰り返して木に色をなじませていき、きれいなブルーに仕上げていく。座面、脚を一つ一つ手作業で染めていくため、藍の風合いや木目の浮かび方が商品によって異なり、木が見せる表情が一脚一脚違うのも魅力だ。
工房がある山野町で育てられた藍の葉を天日干しし、約120日かけて発酵させ、染料の軸となる蒅(すくも)を完成させる。
蒅と灰汁、貝汁、ふすまを混ぜ合わせ、微生物の力で染料を仕上げていく。無垢材との相性もよく、化学染料とはひと味違う、天然の藍ならではの奥深きブルーが浮かび上がる。
材質は木目がきれいに浮かび上がる「オーク」を使用
オリジナルスツール〈LISCIO〉には材質が3種類あるが、愛染スツールにはその中でも木目がくっきりと、美しく浮かび上がる「オーク」を使用した。
藍液に漬ける、なじませる、空気に触れさせる、水にさらす、乾燥までの工程を何度も繰り返しながら、分解したパーツを手作業で丁寧に染めていく。
流石の職人技、染めムラもなくきれいな仕上がりだ。
衣類などへ色移りの心配がないように仕上げの塗装も行っている。藍の風合いや木目の浮かび方も、一脚一脚異なり、木が見せる表情がグッと変わる。
初回限定販売で、価格は一脚35,000円(税込)。サイズは、390x390x435mmで、座面厚みは約20mm、座面高さ435mm。重量は3.0kg。
今後は、鉄媒染や柿渋などの草木染めのスツールも登場する予定とのこと。
シックモダンな部屋作りに一役買ってくれる一脚、入手してみたい。
DENTO:https://dento.furniture/c/chair/113
藍屋テロワール:https://aiya-terroir.com/
(suzuki)