現代のフランス画壇を代表する作家の久しぶりの個展だ。
東京・銀座にある、ギャルリーためなが東京店では、華やかなパリのエスプリを伝える女性像で人気のフランス人画家、ジャン=ピエール・カシニョールの個展を13年ぶりに開催する。
ギャルリーためなが創業者とカシニョールとの交友関係
パリで3代続くオートクチュールの家に生まれたカシニョールは、幼少の頃から華麗なファッションと、それを着こなす美しいマヌカンを目にしてきた。
身近なものであった音楽やアートを自然と愛し、心惹かれる美しい風景や美しい女性を主題に絵を描くようになる。
ギャルリーためながの創業者・爲永清司氏と出逢ったのは、1964年のこと。パリのギャラリーで見かけた女性像に惹かれた爲永氏が、当時29歳の若き画家であったカシニョールのアトリエを訪ねた日から、交流は始まる。
契機となったのは2年後の1966年。爲永氏が毎年主催する第4回「国際形象展」への出展だ。
日本で初めてお披露目したことを機に、一躍その名が全国へと知れ渡り、半世紀を経た今もかけがえのない存在として温かな交友関係が続いている。
美しい女性を描いた新作を中心に約40点を展覧
本展では、パリのブローニュの森やドーヴィルの海岸、近年アトリエを構えるジュネーブのレマン湖といった美しい風景と、そこに佇むミステリアスな美しい女性を描いた新作を中心に約40点を展覧する。
60年もの画業を経ても、一貫して変わらぬ画家の世界。堪能してみたい。
ジャン=ピエール・カシニョール展
会期:5月28日(土)-6月19日(日)
会場:ギャルリーためなが
所在地:東京都中央区銀座7-5-4
時間:月-土 11:00-19:00/日・祝 11:00-17:00
HP:https://www.tamenaga.com/exhibitions?exhibition=exhibitions
(suzuki)