渋谷慶一郎が、累計1400万部を超えたCLAMPの伝説的大ヒットを実写化した映画「ホリックxxxHOLiC」のサウンドトラックを収録した、電子音楽アルバム『ATAK025 xxxHOLiC』(税抜2,500円)をリリース。
4月15日(金)より自身のレーベル「ATAK」公式WEB SHOPで限定先行販売中。本作品含めどれでも2枚以上購入で、渋谷慶一郎のサイン付き花札が同封される特典付きだ。
また、各種配信及び、一般流通販売は、映画公開直前の4月27日(水)を予定している。
映画音楽界をリードする渋谷慶一郎が手掛ける「ホリックxxxHOLiC」
全編ほぼピアノソロで統一された映画音楽で、第75回毎日映画コンクール音楽賞、第30回日本映画批評家大賞のダブル受賞を果たした映画「ミッドナイトスワン」から約1年半。
今回、渋谷慶一郎が新たに手掛けた映画「ホリックxxxHOLiC」(蜷川実花監督)の映画音楽は、それとは対照的な最新型の完全電子音楽作品となっている。
そこではピアノを一切使用せず、代わりに超弩級のアナログシンセサイザー「Moog One」や、数多くのソフトシンセサイザーによる電子音、ノイズ、無国籍な民族楽器のシミュレーションなどを縦横無尽に展開。重層的かつ中毒性高く仕上げた。
最新型テクノロジーと仏教音楽・声明の融合
映画のストーリーの鍵となる「アヤカシ」のサウンドデザインは、渋谷の盟友のサウンドアーティスト、evalaが担当。映画全編に渡り立体的かつ繊細、複雑なノイズが繰り広げられる。
その一方、ドバイ万博で実施されたアンドロイド・オペラ「MIRROR」での共演の記憶も新しい、仏教音楽・声明の演奏家、藤原栄善も見事な朗唱を映画の要所で披露。
こうして最新型テクノロジーと1200年の伝統を持つ仏教音楽・声明という多種多様な要素をミックスし、映画「ホリックxxxHOLiC」の映画音楽は作り上げられた。
新進気鋭の女性エンジニア2名がサントラ制作に参加
今回、映画音楽の素材全ての精査とミキシングを、奇才Eartheaterのミックスを⼿掛けるNY在住の新鋭Kiri Stensbyが担当。渋谷との綿密なやり取りの末に再構成を行った。また、マスタリングはArcaのアルバム『Kick』シリーズなどを⼿掛けるベルリン在住のEnyang Urbiksが担当。
ミックスとマスタリングをこの2人の若手女性エンジニアが担当することで、本作は所謂サウンドトラックを越えた現代的で鮮烈な仕上がりに。ボリュームは全21曲、約70分に及び、ミニマル、ノイズ、ドローン、テクノ、ダブ、仏教音楽まで横断する、最新型の電子音楽作品となっている。
アルバムのジャケットには、蜷川実花監督撮影による未発表を含む写真4点を使用。
蝶や瞳など、映画のモチーフと掛け合わせたビジュアルと共に、サウンドトラックで映画音楽を楽しみたい。
(IKKI)