東日本大震災から11年「タイムカプセルプロジェクト-被災地からの手紙-」が公開

3月11日、東日本大震災から11年目を迎えた。心の復興をテーマに国内外で数々の賞を受賞した映画「漂流ポスト」の監督・清水健斗が手がけるWebドキュメンタリーシリーズ「タイムカプセルプロジェクト」の第2弾が公開中だ。

岩手県陸前高田市「たかたのゆめ」栽培地

残すべき「時代の記憶」を次世代に伝承するWebドキュメンタリー

「タイムカプセルプロジェクト」の立案者は、東日本大震災からの心の復興を描いた映画「漂流ポスト」の監督の清水健斗氏。ニース国際映画祭外国語短編映画最優秀賞を受賞するなど国際映画祭6冠を獲得するなど、丁寧な取材・人間の機微を絶妙に引き出す演出・美しい画作りは国際的に評価を受けており、今注目の若手監督だ。

清水健斗氏 (ニース国際映画祭受賞時)

今回のプロジェクトは、製作総指揮監督を務める清水健斗氏自身が災害ボランティアとして被災地に関わった経験から強い想いから、満を持して制作をスタートした。

プロジェクトのコンセプトは、残すべき「時代の記憶」が消えつつある日本の「歴史アーカイブ」を映像として記録することで、人々にもう一度考えてもらえるきっかけとなり次世代へ引き継いでいくこと。

どこにいても映像が見れること、そして若い世代が気軽に歴史学習・訴求ができるという観点からWebドキュメンタリーとしてのコンテンツを選んだ。

東日本大震災から10年〜11年の被災地の現在を記録

2019年には、第1弾として「広島被爆体験証言者」を題材にした証言ドキュメントと3DVRを活用した講話体験を公開した。第二弾となる今回は、東日本大震災から10年〜11年の被災地の現在を「伝承」「挑戦」「絆 -よりそう -」の3つの視点で記録した。

この記録は、津波で甚大な被害を受けた沿岸地域である岩手県陸前高田市を地元の人々の協力を得て一次産業従事者・伝承施設・市民の活動を1年かけて取材し、復興の現在地・風化問題・震災を知らない世代への伝承・街の新たな取組みを紐解いている。

先ずは「観る」ことで、忘れてはならない歴史の伝承に貢献することができるかも知れない。

タイムカプセルプロジェクト – 被災地からの手紙 –
製作総指揮:清水健斗
制作・配給:株式会社Rim Entertainment
撮影協力:東日本大震災津波伝承館いわてTSUNAMI(つなみ)メモリアル / 一般社団法人ピーカン農業未来研究所
HP:https://www.timecapsule-project.com

(Y.Mackenzie)