地層や断層を掘り下げていくと、数千、数億年にも及ぶ歴史が重なり、ロマンが広がる。
ニコンイメージングジャパンは、ニコンプラザ東京・大阪の写真展会場「THE GALLERY」にて、THE GALLERYセレクション展 竹下光士「GEOSCAPE MTL 中央構造線」を4月5日(火)より開催する。
大地のダイナミズムを表現した写真展
写真展のテーマとして選んだのは、九州から関東までを縦断する大断層「中央構造線」。メインビジュアルは、長野県大鹿村にある中央構造線が地表に現れた崖で、これを50カットに分けて撮影している。
ただ機械的に分割したのではなく、各フレーム内の岩壁が正面となる位置にカメラを移動させている。離れて見ると繋がっているように見えるが、実際は50ケ所の視点を合わせたものだ。
現場での地形観察もこれに近く、細部から全体、全体から細部と移動を繰り返す認識過程を再現した。これを囲むのが、中央構造線を境に列島の北側に分布する花崗岩と、その南側に広がる結晶片岩からなる地形写真。
崖の分割写真が現場のリアルさを追った表現であるのに対して、これらの地形写真は地質的に日本列島を南北に分断する中央構造線のスケールを心象風景としてイメージ化したもの。
科学的な正確性にこだわりつつ、大地のダイナミズムを写真展会場の空間を利用することで再構成したいという。
作家・竹下 光士(たけた みつし)プロフィール
1965年、京都市に生まれる。武蔵野美術大学 油絵学科卒業した後、活動タイトルを「GEOSCAPE」とし地形撮影を開始する。
これまでに日本国内の地形をテーマとしたガイド&写真集「GEOSCAPE JAPAN(山と渓谷社)」を出版し、 現在は日本自然科学写真協会会員、ニコンカレッジ講師、クラブツーリズム講師として活躍の場を広げている。
地球や自然が織りなす鼓動に耳を澄ませてみては。
THE GALLERY セレクション展 竹下光士「GEOSCAPE MTL 中央構造線」
会場:ニコンプラザ東京THE GALLERY、ニコンプラザ大阪THE GALLERY
東京:4月5日(火)~18日(月)
大阪:5月6日(金)~18日(水)
開館時間:10時30分~18時30分 ※日曜日休館/最終日は15時まで
URL:https://www.nikon-image.com/activity/exhibition/
(hachi)
※状況により変更となる場合がございます。詳細・最新情報につきましてはウェブページをご確認ください。