誕生時のデファイモデルを現代に復刻。ゼウスの歴史的タイムピースが、現代の新しい形として発売される。
ゼウスの革新的なコレクション「デファイ」とは
1969年は、エル・プリメロ キャリバーが発売されたゼニスや時計製造業界全体にとって画期的な年だ。同年、ゼニスにとってもう1つの驚異的な作品「デファイ」コレクションが誕生した。
スイスの伝統的な時計製造業を脅かすクォーツ時計の急増に立ち向かったゼニスは、当時、大量生産された電子時計にはないエッジの効いたデザインと堅牢性を備えたタイムピースを製作することで、機械式ムーブメントの存在感を証明した。
この大胆な発想を実現したのが「デファイ A3642」だ。A3642は、フランス語で「銀行の金庫」または「貸金庫」を意味する「コフルフォール(coffre-fort)」の愛称で呼ばれている。
大胆な八角形のケースと14面のベゼルを組み合わせることで、さまざまな仕上げを備えたくっきりとしたラインとファセット加工を通じ、大胆さや頑丈さを表現。これは現代のゼニスの「デファイ」コレクションにも受け継がれている。
有名なゲイフレアー社によってデザイン・製作されたスチール製「ラダー」ブレスレットを備えたオリジナルの「デファイ」は、幾何学的なデザインを備えたスポーティなスチール製ブレスレットウォッチとして時代を先取っていた。
30気圧(300m)防水を備えた「デファイ A3642」とその復刻版は、あらゆる地形と状況に対応する逸品と言えるだろう。
復刻モデル「デファイ リバイバル A3642」の魅力
1969年のオリジナルの設計図をもとに、驚くほど正確なディテールで再現された「デファイ リバイバル A3642」。当時のオリジナルを際立たせていたあらゆるディテールと特異なデザイン要素、そして現代の「デファイ」モデルにインスピレーションを与え続けた方法を取り入れて開発された。
グラデーション効果を備えた温かみのあるグレーの文字盤は、1969年の発売当時はまったく新しいものだった。通常とは異なるスクエア型のアプライド アワーマーカーは、永遠に動き続ける感覚を伝える水平方向の溝を備えている。
幅広の剣型の針は、オリジナルに見られるトリチウムに似た色調のスーパールミノーバがたっぷりと塗布され、同時代のゼニスの時計の特徴であるパドル型の秒針とペアに。復刻版とオリジナルの見た目の違いは、サファイアクリスタル、内部を眺めることができるケースバック、夜光塗料の種類だけだ。
もう1つの重要な違いは、内部での時の刻み方だ。ブランドロゴの1である4つの点を結んだ星で装飾されたオリジナルのソリッドケースバックの代わりに、「デファイ リバイバル A3642」はサファイアクリスタルのケースバックを備える。このムーブメントは4Hz(毎時28’800振動)で鼓動し、完全に巻き上げられた場合は50時間のパワーリザーブを誇る。
「デファイ リバイバル A3642」によって、ゼニスは過去モデルのひとつを復活させるだけでなく、その原点へと立ち戻った。本アイテムだけでなくコレクションの起源にまで、人々の注目が集まるに違いない。
ゼニスWEBサイト:https://www.zenith-watches.com/ja_jp
(IKKI)