金沢旅行で訪れたい新たなスポット。
setchuが運営する私設現代アート美術館「KAMU kanazawa(カム カナザワ)」に、6番目のスペース「KAMU k≐k(カム ケーケー)」が12月17日(金)にオープンする。
■都市の移り変わりと共に形を変える美術館
2020年の開館から1年半、個性の異なる美術館の展示スペースを街中に出現させ続けた「KAMU kanazawa」。10月の「KAMU tatami」オープンも記憶に新しい中オープンする6つめのスペース「KAMU k≐k」は、都市の移り変わりと共に形を変える美術館だ。
「KAMU k≐k」の舞台になるのは金沢の中心地「片町」と「柿木畠」エリアを横断して立つ施設「Prego(プレーゴ)」の一角。高さ5m、幅奥行き7mの空間は、劇場のような雰囲気で多様なジャンルの作品を魅力的に演出するスペースとなっている。
また商業施設全体の外観と全く異なる印象の展示空間は、街中に展示室のあるKAMUならではのギャップを楽しめる空間だ。
■初回展示は循環をテーマにした作品
「KAMU k≐k」初回展示は、フードアートの分野で活躍する諏訪綾子氏の「TALISMAN in the woods」を2023年12月23日まで公開する。
循環をテーマにした同作品は、森と都市、水をキーワードに、展示作品を中心に一滴の雫のように美術館の外へ波紋が広がり、鑑賞者が日常の見えていなかった自然を感じたり、関わりのなかったコミュニティや自然に繋がりが生まれるような作品となっている。
コロナウイルスが蔓延する2020年から作家がタリスマンと名付けて制作を始めた立体作品。この立体作品を白山で間伐された杉の枝葉を用い「KAMU k≐k」のスケールに合わせメインとなるモニュメントとして展示する。
その他にも、白山から採取した様々なエッセンスで展示空間を満たし、日々体内に取り入れる水の循環を感じることのできる作品になっている。
■クラウドファンディングも開催
現在プロジェクトの一環として、11月22日~12月27日までの期間でクラウドファンディングを開催中。クラウドファンディングを通じて諏訪氏の作品「タリスマン」などを手にすることが可能だ。
また単に作品を所有するだけでなく、白山からのタリスマンが枯れた後、それ自体が森への招待状になる。それらを白山に持ち寄り作家が主催する「タリスマンを森に返すリチュアル」に参加することで循環に加わるプログラムも行われる。
展示作品は自然物なので、時間の経過と共に色や形を変える。美しい展示で感性が磨かれそうだ。
KAMU k≐k
入館料:1,300円(全スペース共通チケット)
住所:石川県金沢市広坂1-1-52 KAMU kanazawa
Instagram:https://www.instagram.com/kamu_kanazawa/
クラウドファンディング:https://motion-gallery.net/projects/kamu_ayakosuwapjt/
(Goto)