世界最大の写真フェア「パリ・フォト」にて先行披露された、豊かな田んぼの全てを表現するお酒が誕生。
haccobaが2021年2月に立ち上げた酒蔵「haccoba -Craft Sake Brewery-(はっこうば)」から、アーティスト Miho Kajiokaさんの写真をまとったお酒「十 -je-(じゅう)」が登場。
■フランスパリでお披露目
東日本大震災から1年後の2012年、Miho Kajiokaさんは福島の海で1枚の写真を撮影。そこには何事もなかったかのように、ただ静かな海があった。震災から10年、彼女が再び福島を訪れたことをきっかけに「十 -je-」は生まれた。
一歩ずつ復興の歩みを進める福島のいまを世界に伝えるため、フランスパリで開催された世界最大の写真フェア「パリ・フォト」にて、彼女の写真集とともに披露された。
■福島のいまを伝える
お酒に使用したお米は、haccobaがある南相馬市小高の有機農家・根本洸一さんの “雄町”と “天のつぶ”という品種。東日本大震災にともなう原発事故の影響で、つくったお米を破棄するしかない時期もあったが、有機栽培で耕してきた田んぼを守るため、根本さんは震災後もお米をつくり続けた。そんな根本さんの熱い思いに共感したのが、福島県郡山市の酒蔵・仁井田本家だ。
■豊かな田んぼの全てを表現するお酒「十 -je-」
根本さんの田んぼの全てを表現しようと、お米だけではなく、稲と稲の間に生えているヒエもほんの少し加えた。お米は “雄町”と “天のつぶ”をほとんど精米せず、味をしっかりと引き出せるよう工夫して醸した。お米とヒエの味わいを液体に溶かしだしたところ、甘みと酸味が絶妙なバランスで織りなす瑞々しい味わいに。
価格:2,420円(税込)
内容量:500ml/ 本
発売日:11月30日(火) ※(売り切れ)
オンラインストア: https://haccoba.com
■「十 -je-」の楽しみ方
冷蔵庫で冷やして保存。飲み頃は13℃付近。カボチャや玉ねぎなど、野菜の甘みとの相性が抜群。煮付けなどの和食から、シチューなどの洋食まで幅広くマッチ。また、素材を活かしたシンプルな味付けの肉・魚料理にもよく合う。
根本さんの田んぼが生む、力強く凛としたお酒を堪能しよう。
(田原昌)