【11月20日から】国民的画家・モーゼスおばあさんの生誕160年記念展覧会を世田谷美術館で開催

モーゼスおばあさん(グランマ・モーゼス)の愛称で親しまれ、アメリカ人なら誰もが知る国民的画家、アンナ・メアリー・ロバートソン・モーゼス(1860-1961)。

モーゼスおばあさんの生誕160年を記念した展覧会を、11月20日(土)から2022年2月27日(日)までの期間、世田谷美術館1階展示室にて開催する。

■素敵な100年を生きたモーゼスおばあさんの世界

グランマ・モーゼスはアメリカ北東部の出身で、その人生の大半を農家の主婦として家庭を切り盛りしてきた。70代になり本格的に絵を描き始め、ニューヨークで初個展が開かれたのは80歳の時。ニュー・イングランドの田園風景や日々の暮らしを素朴な筆致で描いた作品でたちまち人気作家となるものの、彼女は農家の一主婦としての堅実な暮らしをまもり、101歳で亡くなる年まで描き続けた。

今回の展覧会は、国内で開催する回顧展としては16年ぶり。最初期の作品から100歳で描いた絶筆、また愛用品ほか関連資料まで日本初来日を含む約130点を展示し、自然や素朴な暮らしを愛し、たくましく誠実に、素敵な100年を生きたモーゼスおばあさんの世界を紹介する。

この展覧会の公式サポーターは、著書やSNSで自らのファッションやライフスタイルを発信し、自然体の魅力が人気を集めている結城アンナさん。結城さんは同展の音声ガイドのスペシャルトラックにも出演している。

音声ガイドナレーションには、俳優・吉岡秀隆さんを迎え、ピアニスト辻井伸行さん(辻は1点しんにょう)が演奏する同展テーマ曲「金髪のジェニー(作曲:スティーブン・フォスター)」の胸に迫る調べと共に、グランマ・モーゼスが紡いだ絵の世界や作品の見どころを丁寧に紹介する。音声ガイドは約35分で、1人1台600円(税込)。

■農家の暮らしにちなんだグッズやコラボメニューも

自然を愛し、周囲の人々や日常への感謝の気持ちを忘れなかったグランマ・モーゼスの絵には、キルトや石鹸、ロウソク作り、作物の収穫など、当時の人々の生活や季節ごとの特別な行事が描かれ、人々が集う様子が丹念に描かれている。

展覧会では、グランマ・モーゼスが過ごした農家の暮らしにちなんだグッズや東京展限定チケットを用意する。

また、小さな箱にグランマ・モーゼスの作品のようなカントリースタイルの部屋やランドスケープを作ることのできる、1個100円(税込)の簡単な工作キットも販売。

内容:名刺大の箱の展開図シート、カーテン、壁紙、木や植え込みなどの材料

さらに世田谷美術館に併設のフレンチレストラン「ル・ジャルダン」「セタビカフェ」では、同展とのコラボメニューを用意する。

「ル・ジャルダン」では、アップル・バターを使ったアミューズ、グランマ・モーゼスの故郷にちなんだ「ニュー・イングランドクラムチャウダー」や田園の秋を思わせる「ウズラのロティ きのこのソテー添え」、アメリカを代表するデザート「ジョニーケーキとインディアンプディング」など楽しめる。1日20食限定で、4,500円(税込)。

世田谷美術館の地下にあり、中庭の噴水が臨める「セタビカフェ」は、「グランマ・モーゼス イラストクッキー」や、メープルシロップを使った「ガレット 焼き林檎のアイスクリーム添え」を用意した。クッキーはテイクアウトも可能。

モーゼスおばあさんが描く幸せの風景。穏やかな気持ちになれそうだ。

開催概要:https://www.grandma-moses.jp/

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