銭湯好きなら見逃せない銭湯本が登場した。
■銭湯のストーリーを紹介する新刊書籍
山と溪谷社は、銭湯研究の第一人者・町田忍氏による銭湯本の決定版『町田忍の銭湯パラダイス』を2021年10月18日に刊行した。
数々の銭湯本を出版し、日本銭湯文化協会理事として活躍中の町田氏ならではの視点で、従来のガイドやネット情報にはない銭湯のストーリーを紹介。
昭和的ひなびを感じさせる宮造り銭湯、いまどきスタイルのリノベーション銭湯ガイドから、富士山でおなじみのペンキ絵やケロリン桶などの雑学コラムまで、銭湯の魅力を詰め込んだ一冊だ。
町田忍(まちだ・しのぶ)
1950年、東京生まれ。大学卒業後、警視庁警察官を経て、庶民文化における風俗意匠の研究を続ける。パッケージ、空き缶類をはじめ、さまざまなものを多岐にわたって収集し、それらをテーマにあらゆる角度から調査研究している。
とくに銭湯研究にかけては第一人者で、自他ともに認める銭湯博士。『銭湯:「浮世の垢」も落とす庶民の社交場』(ミネルヴァ書房)、『東京マニアック博物館 おもしろ珍ミュージアム案内決定版』(メイツ出版)、『町田忍の昭和遺産100』(天夢人)ほか著書多数。
■『町田忍の銭湯パラダイス』に登場する銭湯
「町田 忍×タブレット純「銭湯放談」inタカラ湯」をはじめ、本書には著者おすすめの全国様々な銭湯が登場する。
「今、訪れるべき 東京銭湯12」に選出したのは、「雲翠泉」「テルメ末広」「なみのゆ」「荒井湯」「改良湯」「藤の湯」「はすぬま温泉」「武蔵小山温泉 清水湯」「東京浴場」「御谷湯」「熱海湯」「斎藤湯」。
「地方のゲキシブ銭湯10」に選出したのは、函館の「大正湯」高崎の「浅草湯」横須賀の「当り湯」珠洲の「珠洲鵜飼温泉 宝湯」伊賀の「一乃湯」京都の「船岡温泉」「錦湯」大阪の「朝日温泉」指宿の「二月田温泉 殿様湯」沖縄の「ユーフルヤー中乃湯」。
他にも「威風堂々たる“宮造り銭湯”」「ストイックなる“熱つ湯”の世界」「銭湯の新しいカタチ」などのカテゴリーで推し銭湯を紹介している。
「誰かに話したくなる“銭湯うんちく”」など、銭湯好きなら興味を引かれるコラムも掲載。読むと銭湯に行きたくなること確実な一冊だ。
町田忍の銭湯パラダイス
定価:1540円(税込)
仕様: A5変形版・160ページ/オールカラー
詳細:https://www.yamakei.co.jp/products/2819080130.html
(冨田格)