オフィスのあり方で、生産性は大きく変わる。
■オフィス家具メーカー×アウトドアの発想
1912年創業、米国ミシガン州の世界をリードするオフィス家具メーカー「スチールケース」。
より豊かにより生産的に働く「場」づくりをモットーに、建築要素や家具、関連テクノロジー製品の開発と製造、世界800以上の販売ネットワークを通じてグローバルな販売活動を展開している。「スチールケース」は、世界的なアウトドア用品メーカーの製品開発に長年携わるインダストリアル・デザイナーとのコラボレーションから生まれた「スチールケース・ワークテント・コレクション」の日本販売を、11月1日より開始する。
■「スチールケース・ワークテント」とは
コロナ禍において在宅ワークを余儀なくされた従業員は、自由度の高い自宅での仕事を楽しむ反面、孤立感や生産性、エンゲージメントの低下など多くの課題に直面していることがわかった。
また、多くの企業は、今後、オフィスに戻ることを計画し、そのほとんどがオフィスとリモートのハイブリットな勤務形態やそれに伴う新たな働き方を模索している。
これからのオフィスに求められているのは、安心安全で感性を刺激する「場」であることに加え、オープンな中で皆がコラボレーションしながら個人で集中したり、小休止するためのパーソナルスペースが散在する空間で、固定ではなく危機的な変化にも柔軟に対応する可動性と流動性だ。
また、スチールケースと米ウイスコンシン大学が共同で実施したオフィスのプライバシーに関する最新研究から「聴覚的な雑音よりも視覚的な邪魔がより注意力を散漫にし、仕事に集中できない環境をつくる」という結果もこの開発のベースにある。
そこで比較的安価で持ち運びや移動が容易、軽量かつ最小限の材料で柔軟性の高いソリューションを模索する中、遊び心を従来の画一的なオフィスに持ち込むということに加え、テントの「心地よさ」や「シェルター機能」に着目したことから異業種コラボによるが「ワークテント」が誕生した。
■ワークテントのラインアップ
「スチールケース・ワークテント・コレクション」は、テント型の「ポッドテント」、デスク上に設置する「テーブルテント」、自立型スクリーンの「バウンダリーテント」の3種だ。
「ポッドテント」(Pod Tent)
個人のデスクワークやソファなどにも対応可能な広さ。軽量で組み立てや移動が簡単であることから、柔軟性のあるスペースづくりが可能。オープンルーフと広い出入り口がポッド内の空気の流れを促進。
「テーブルテント」(Table Tent)
デスクやテーブル上に置くだけで即座にプライバシーを確保できる自立型。広々とした高さのある開口部、固定金具なしのため、設置が容易でどのような作業面にもフィットする。様々なデスクやテーブルのサイズにフィットするよう2サイズ展開。
「バウンダリーテント」(Boundary Tent)
軽量、汎用性の高い自立型パーテーションで、持ち運びも容易。スクリーンの大きさとポールの高さはそれぞれ2種類。
コロナ禍でオフィスのあり方も変革が進んでいる。旧来のスタイルにこだわるのではなく、生産性向上を一番に考えたオフィスのレイアウトを実現していきたい。
公式サイト:https://www.steelcase.com/asia-ja/
※価格は税抜
(冨田格)