ジラール・ぺルゴから「スリー・フライング ブリッジ トゥールビヨン」を発表

ジラール・ペルゴのこだわりを凝縮した時計が登場。


ジラール・ペルゴは「スリー・ブリッジ トゥールビヨン」を発表し、ここに一つの象徴的な時計が誕生した。従来は目立たぬように組み込まれる機能部品だったブリッジが前面に出て、美的な要素となった。この決断により、ジラール・ ペルゴは見えないものを見えるようにするマニュファクチュールとして知られるようになった。このアプローチは、ジラール・ペルゴのその後の複数のモデルで採用された。新しい「スリー・フライング ブリッジ トゥールビヨン」によって、ジラール・ペルゴはこのデザイン哲学を、若干の魅力的なひねりを加えながら永遠のものとしている。

■ジラール・ペルゴ 230周年の歴史とこだわりが凝縮
今年は、ジラール・ペルゴの創業230周年。これを記念し、マニュファクチュールはブランドを象徴するモデルに新しい解釈を加え、現代性に溢れた多くの新作を発表する予定だ。「スリー・フライング ブリッジ トゥールビヨン」には、ピンクゴールド製の3つのネオ ブリッジが備わる。ネオ ブリッジが 3つともこの素材になるのは、今回が初めて。

3つのブリッジは、輪列、香箱、トゥールビヨンを支えているだけでなく、地板の役割も果たしている。その結果、ブリッジは空中に浮かんでいるように見え、まるで重力の影響を受けていないかのよう。こうした独特 な構造とするためには、インデックスをフランジに取り付け、さらにフランジをケースに取り付ける必要があった。

■きわめて控えめなラグジュアリー

ピンクゴールド製ブリッジの上面と下面には、ブラックPVDコーティングが施されている。これは、誇示するような派手さとは対極にある。各ブリッジの細い側面だけがピンクゴールドのままとなり、この素材が使われていることが理解できるようになっている。実際、このブリッジには「きわめて控えめなラグジュアリー」という表現が当てはまり、知る人ぞ知る貴重性となっている。

各ブリッジは、小さな柘植材の工具を使って、手作業で入念に面取りが施される。これは何百年も採用されてきた技法で、完璧な仕上がりにするには、熟練の職人でも丸1日がかりとなる。現代的に見える「スリー・フライング ブリッジ トゥールビヨン」だが、それでも高級時計にふさわしく、伝統的な技法が数多く駆使されている。

この時計の顕著な特徴の一つは、文字盤のさまざまな要素を異なる高さに配置した、三次元的なフォルムをしていることだ。これは世界屈指の精緻な建築物にも共通して見られる特徴だ。複雑であるにもかかわらず、文字盤は美しく、すっきりとして視認しやすく、香箱、輪列、トゥールビヨンが南北の軸に沿って並べられている。香箱は時計の上部に配され、その下に取り付けられたホワイトゴールド製マイクロローターが手首の動くエネルギーを動力化する。ローターの垂直な側面には、時計のモデル名が刻まれており、このマニュファクチュールの細部へのこだわりを完璧に物語る巧みなディテールとなっている。

「スリー・フライング ブリッジ トゥールビヨン」は、世界各国のジラール・ペルゴ正規販売店で販売予定。

230年の歴史とロマン漂う大人の時計。世界の時計マニアをうならせる逸品だ。

(suzuki)