外食派にとって、野菜をいかに効率的に食べられるかは、とても重要。
■八百屋卸業がプロデュースするうどん専門店
銀座7丁目に本店を構える「太常(だいつね)うどん」は、江戸時代から5代続く八百屋卸業の川北晃右氏が、「安心して、つゆまで飲み干せるうどんを作りたい」との思いでプロデュースした。
川北氏は、若い頃に秋田で食べた稲庭うどんに魅入られてから大の“うどん好きに。以来、讃岐や加須など名産地をはじめ全国のうどんを食べ歩いたのち、「自ら食べてみたい」と思ううどんを提供したいと思い立ち、2010年2月に「太常うどん 銀座本店」をオーブン。
一躍人気店となった「太常うどん」は、8月25日、虎ノ門と新橋を結ぶ新虎通りに「太常うどん新虎」をオープンする。今後の展開も見据えcycle&design社とタッグを組んだこの新店舗を皮切りに、これからの店舗展開を計画している。
セルフうどんといえば、リーズナブルでスピーディーな讃岐うどん系が多く、夜も同じメニューの店が多い中で、「太常うどん」は「ランチはセルフ、夜はおつまみもいっぱい、テーブルサービスで」という形態をとる。
新鮮な野菜と豊富なメニューで安心安全を第一に、オフィス街でも住宅街でも出店をしていこうと考えている。イートイン&テイクアウトにも対応し、世の中のニーズに合った新しい形のうどん店を日本中に、そして海外も視野に提案していく。
また、野菜をふんだんに使ううどん屋として、地方生産者とのコラボレーションやオリジナルうどんのECなども今後展開していく。
■市場直送の国産野菜をふんだんに使ったメニュー
野菜に自信を持っている太常うどんでは、ランチで提供するうどんのトッピング天ぷらに王道の海老天はない。かしわ天、ちくわ天以外は、その日市場から運ばれてきた野菜天ぷらがずらりと並ぶ。
青パパイヤ、ジャンボなめこ、ブラウンマッシュルーム、つる菜、パクチー、九条葱など、他のうどん店ではみることができない珍しいものも多々ある。中でも一番人気なのはアボカド天だ。
テーブルサービスの夜の「太常うどん」は、うどんに加え40種類以上のおつまみを用意。
「とろナスステーキ」「長芋ガーリックステーキ」「ヤミツキぶなしめじ」「ブラウンマッシュルーム天」「厚切りトマトステーキ」「アボカドわさび」「水茄子の刺身」「ジャンボなめこバター炒め」「九条葱出汁炒め」「夏野菜白だしマリネ」「ゴロっとポテトサラダ」など、8割近くは野菜だけで作ったメニューだ。
夜の人気メニュー「きんぴらごぼう」は、見たことない太さで食べ応えたっぷり、おつまみとしても最適。
店頭では季節の果物や野菜も販売するという「太常うどん新虎」。オフィス外に生まれた野菜補給基地として、昼夜を問わず人気を集めそうだ。
太常うどん新虎
開店日:8月25日
所在地:港区新橋4−1−1新虎通りCORE1階
(冨田格)