地方から新しい働き方と暮らし方の模索がスタートする。
■岐阜にオープンしたシェアオフィス
国内初のまちごとシェアオフィス「WASITA (Work and Stay in Traditional Area) MINO」が岐阜県美濃市のうだつの上がる町並みにオープンした。
築約150年の長屋に残る伝統と技術を受け継いだ木造建築のシェアオフィスを拠点に、「自然と伝統、繋がり息づくゆたかなまちで働く、暮らす」という価値の創出を目指す。
このシェアオフィスは、うだつの上がる町並みで有名な岐阜県美濃市相生町に建つ長屋を改装して誕生した。
この長屋は、当地、和紙の商屋町として繁栄していた約150年前頃に建てられた計7棟の集合住宅で、これまで地域の人々の豊かな暮らしと時代を越えて支えてきた建物だった。
老朽化が進み、建て替えも検討される中で、美濃市が誇る一流の設計士・建設会社の洗練された技術により、伝統や趣を残しながら、新しい暮らしと働き方を創るシェアオフィスとして生まれ変わった。
施設内の機能として1階にコワーキングスペース・ミーテイングルーム、2階にはプライベートオフィスとチームでのリモートワークに活用できるチームルームを完備する。
また施設内にはゲストハウスやレストラン・カフェ、中庭も併設。「働く場」と「暮らす場」を共存させた施設になる。
■WASITA MINOが目指すこと
昨今「リモートワーク」、「ワーケーション」等、多様な働き方が叫ばれているが、自然・歴史文化・人の繋がりが息づいて残るこの岐阜県美濃市から、「豊かな暮らしの中で、人間らしく働く」というこれからの時代に求められる働き方を追求・創出する。
また、美濃市の町づくり会社として、本事業を通じて地域内への人と経済の循環を生みながら、シビックプライドの醸成・価値のある景観の保全・地域内の新たな価値創出に取り組む。
これからの時代に必要な、豊かな働き方にスポットをあてた地方発の取組に注目したい。
みのシェアリングホームページ
https://wasita.co.jp/
(GINGA)