1日1組限定の宿で過ごす、味覚の秋の特別な一夜。
■1日1組、5日間だけのプライベートな鮨ディナー
日仏ブランドコンサルティングの企業体「MIWA Holdings」は、昨年、伊勢の玄関口である三重県桑名市に一日一組限定の宿「MARUYO HOTEL(マルヨホテル)」をオープン。
そして今年2021年、海苔の最高落札価格をつけた、東京浅草では絶滅してした幻の最高級海苔「アサクサノリ」を発売する。
この海苔の発売を記念して「MARUYO HOTEL」では、ヘリで行く離島の会員制鮨店「鮨裕禅」による「プライベート鮨ディナー付き宿泊プラン」を11月に1日1組(4名まで)5日間限定で行う。
■絶滅危惧種「アサクサノリ」が復活
日本の古来種である「アサクサノリ」は、高度経済成長期に病気に強く生産効率の良い「スサビノリ」に取って替わられ、現在は環境省のレッドリスト・希少種絶滅危惧種I類に指定されている。
2011年三重県宮川の河口沖で、東京浅草では絶滅してしまった「アサクサノリ」の原種が発見され、清流と名高い木曽三川の中洲・長島町に位置する桑名市伊曽島漁協の技術者たちが培養に挑むことになった。良質な海苔が採れる環境として地形が整っている桑名市では、昔から海苔の養殖が盛んで、生産量は全国第3位だ。
2013年、支柱漁場という手間のかかる実験的な養殖はやっと実り、DNA鑑定でアサクサノリ90%以上の「伊勢あさくさ海苔」として出荷。以降、毎年海の環境は変わり気候も変動することで収穫がゼロの年もあり、困難な試みは続いている。2020年度は14漁場が挑戦し成功したのは2漁場、収穫はわずか6000枚だった。
■「アサクサノリ」の旨さの秘密
大正元年に創業、桑名に海苔をはじめて伝えたといわれる「川出海苔店」が入念に注意をはらい焼き上げた「伊勢あさくさ海苔」のアミノ酸の旨味は、現在の主流品種スサビノリの約1.5倍。あたり一面にふわりと立ち上る香りの高さ、パリッとした食感なのに口に入れた瞬間に溶けゆくはかなさは、アサクサノリだけのもの。
なによりも特徴的なのは、白米との相性が良いこと。海苔と米の旨味・甘味が互いを引き立て合い、「海苔界のキャビア」とも言われている。
■離島の会員制「鮨裕禅」
伊勢志摩国立公園の穏やかな湾の中心に位置する離島・間崎島。ヘリコプターか船でしか渡れないこの島の会員制「鮨裕禅」には、目の前の海で獲れた新鮮な伊勢湾の海の幸を味わおうと全国からVIPが訪れる。
現在、間崎島の店舗がリノベーション中のため、特別に「MARUYO HOTEL」でのディナー付き宿泊が実現した。
揖斐川と住吉神社を臨む「MARUYO HOTEL」2階の大広間に特設の鮨カウンターを設け、セレモニーが始まるかのような非日常な空間の中で行われる、5日間限定の鮨会。
コロナ禍で海外旅行に行けずにストレスが溜まっている今こそ、日本ならではのラグジュアリーな夜を味わってみるのもいいかもしれない。
MARUYO HOTEL
プライベート鮨ディナー付き宿泊プラン
期間:11月19日(金)〜23日(火)※5日間限定
予約受付:8月1日(日)〜
料金:55,000円(一人、宿泊夕朝食代、税サ込み)
所在地:三重県桑名市船馬町23
公式サイト:https://www.maruyohotel.com
(冨田格)
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