新型ゴルフが新JNCAPで輸入車初の5スターを獲得

フォルクスワーゲン グループ ジャパンが昨年6月から輸入販売を開始したコンパクトハッチモデル「ゴルフ」。歴代モデル同様に、輸入車のスタンダードとして高い人気を得ている新型だが、昨年はついに輸入車初となる日本カー・オブ・ザ・イヤーの栄冠を勝ち取ったことは記憶に新しい。そんなゴルフがもうひとつ、安全面に置いても輸入車初となる偉業を打ち立てた。独立行政法人自動車事故対策機構(NASVA)が行った自動車アセスメント(JNCAP)での最高評価、5スターの獲得である。2011年の「新・安全性能総合評価」が導入されて以来、初の輸入モデルがこのゴルフなのだ。
golf_test_mJNCAPは、① フルラップ前面衝突試験、② オフセット前面衝突試験、③ 側面衝突試験、④ 頚部保護性能試験、⑤ 歩行者頭部保護性能試験、⑥ 歩行者脚部保護性能試験、⑦ シートベルトリマインダー試験など数多くの試験項目があり、さらに実際に市販されている車両を用いて試験されるなど、きわめて客観性の高い安全性能評価試験である。

今回、この厳しい試験を受けた新型「ゴルフ」は、上記①から⑦の7 つの試験項目のすべてで優秀な成績を記録。その中でも特に①の時速55キロでコンクリート壁に正面衝突させるフルフラップ前面衝突試験や②成人男性の脚部を模したダミーを時速40 キロで試験車両の前部に衝突させ、それにより生じる歩行者の脚部への損傷具合を評価する歩行者脚部保護性能試験などJNCAP独自の試験項目に置いてもきわめて良好な成績を収めており、日本の交通事情にも適した安全性を備えるモデルであることが証明された。
golf_air試験を実施したNASVAウェブサイトでは試験結果を公開しており、誰でも閲覧することができる。その中には試験時の動画なども添付されており、ゴルフに外部からの衝撃が生じた際、どのような変化が起こるのかをしっかりと確認することができるのも、ポイントだろう。すでに欧州のユーロNCAPで5スターを受賞しているゴルフ。日本でも世界でも、その確かな安全性が証明された結果だ。

NASVAウェブサイト
http://www.nasva.go.jp/mamoru/index.html