ボディメイクの専門家がたどり着いたのは細かすぎる “鍛え分け”だった。
■バズーカ岡田の筋トレ本「集大成」
ボディメイクにおいて、もう「デカい」は求められてはいないそうだ。
自分に必要な筋肉はどのパーツなのかを見据えて鍛えることが重要。
“肩にメロン”か?
“背中に鬼(オーガ)”か?
“尻にバタフライ”か??
ボディビル大会優勝、トップアスリート指導者にして著書は累計100万部超、YouTubeチャンネル登録者数18万人の日本体育大学准教授、バズーカ岡田が「集大成」として世に出した筋トレ本『世界一細かすぎる筋トレ図鑑』が発売中だ。
現役ボディビルダーとしての経験的視点、そして研究者としての科学的視点、このふたつをもつ稀有な存在・バズーカ岡田が導き出したカラダづくりの最終結論。それは「鍛え分け」ること。
単にデカい体をつくるのではなく、たとえば「胸の上部を鍛えたい」「腹の下部を引き締めたい」「Vシェイプを整えたい」など、そのときどきの変化や目的に合わせて最適な種目を取り入れていくことが重要。
そのためには、目的を極限まで細分化した、トレーニング種目が必要になる。バズーカ岡田は、解剖学をもとにこれを深ボリして生まれたのが、188にもおよぶ数の種目だ。
■鍛え分けることが有益な理由
“細かすぎる”一例を挙げてみよう。
たとえば、筋トレビッグスリーのひとつ、「スクワット」。本書には、18種類のスクワットメニューが載っている。自重はもちろん、ダンベル・バーベルを使ったもの、マシンをつかったものもある。
コロナ禍で場所が限られてしまう状況をかんがみた工夫だったが、それぞれのメリットデメリットにも言及する結果となった。
鍛え分ける理由は、もうひとつある。トレーニーなら、だれもが経験する「停滞期」だ。
「打破するためには、筋肉とひとくくりにして見過ごしていたような細かな組織ひとつひとつに、異なる刺激を入れていく必要があるのです」(バズーカ岡田)
著書累計100万部を経てたどり着いた「集大成」は、だれも見たことのない、筋トレ本になった。
旅行に食事にとアクティブな活動がしづらい今の時期、自分のカラダとじっくり向き合ってみてはいかがだろう。
世界一細かすぎる筋トレ図鑑
著者:岡田隆
定価:1,870円(税込)
判型・頁:A5判 240ページ
発行:⼩学館
詳細:https://www.shogakukan.co.jp/books/09310680
(冨田格)