ボクサーを描いた物語に、なぜ男は惹かれてしまうのだろう?
Netflixの配信ドラマ『全裸監督』の総監督を務めるなど、数々の作品を手がける名匠・武正晴が、安藤サクラがボクサーを演じて大きな話題となった『百円の恋』の製作陣と再タッグを組み、6 年ぶりにボクシングを題材にした作品が「アンダードッグ」だ。
■劇場公開中の映画の配信版は見どころが満載
全国で公開中の【前編】【後編】からなる劇場版「アンダードッグ」に続き、全8話からなる「配信版」全八話が「ABEMA」プレミアム限定で配信中だ。
タイトルである“アンダードッグ”とは、ボクシング界で“かませ犬”を意味する言葉。スターダムに駆け上がっていく選手たちの陰で“かませ犬”として踏み台にされ、這い上がろうともがく崖っぷちボクサー・晃を森山未來が演じる。
配信版の前半で晃が闘う相手は、勝地涼が演じるテレビ番組の企画でボクシングの試合に挑む芸人ボクサー・宮木。また後半では、北村匠海が演じる過去に秘密をもつ若き天才ボクサー・龍太との闘いを描く。
■キャストたちの「アンダードッグ」への想い
主人公の崖っぷちボクサー晃を演じる森山未來
初めてボクサーを演じた森山は、撮影が始まる1年以上前から本格的なボクシングの練習に取り組んだ。武正晴監督が「もはやプロボクサーにしか見えない」と語るほど鍛え抜いた肉体美を披露している。
リングに倒れたまま、そこを降りることも立ち向かうこともできず、身動きのとれない男。意識はあるのに動けない。満たされない心だけがふらふらとさまよう。それでもいつかは立ち上がらなければならない。負けを自覚して、そこから前に進む道もあるのだと思います。
闇を抱える若き天才ボクサー龍太を演じる北村匠海
俳優のみならず歌手としても活躍の幅を広げている北村は、本作の出演に向けて10kg減量し、完璧な肉体美を披露した。
出演が決まった時は確実に自分への挑戦状だと思い、そのリングに上がらない訳がないと気持ちが熱くなりました。龍太は何かを背負い、抱えているけど誰かの為に強い拳を前に突き出せる男。共にぶつかり共に立ち上がり共に成長出来たらいいなと思います。
光と影を持つ崖っぷち芸人の宮木を演じる勝地涼
大物俳優の父から見放され空虚な日々を送る売れない芸人・宮木を熱演した勝地は、出演にあたり北村と同じく10kg減量した。
決してクリーンでもなく、良い人でもない男達が描かれているのですが、その泥臭さ、人間臭い生き方が格好いいと思えました。挫折を味わいながら、人はどんな人生を選択していくのか?作品を通して、色々なメッセージを受け取ってもらえるはずです。
闘わざるをえない男たちの物語、外出自粛期間中の今こそイッキ見してはいかがだろう。
配信版『アンダードッグ』
URL:http://abe.ma/34gxkuB
『アンダードッグ』(劇場版&「ABEMA」独占配信版)
出演:森山未來 北村匠海 / 勝地涼
監督:武正晴 原作・脚本:足立紳
配給:東映ビデオ 製作:ABEMA 東映ビデオ
公式 HP:underdog-movie.jp
(C)2020「アンダードッグ」製作委員会
(冨田格)