熊本地震により甚大な被害を受けた熊本城が、特別公開第2弾として「特別見学通路」をオープン。その復興の様子を間近に見てみよう。
地上約6mの高さから臨む天守閣や石垣、重要文化財のやぐら群。築城400年を超える歴史のなかで出会える新しい景色を、“空中回廊”から味わえる。
震災から4年。2019年10月、大天守外観復旧による特別公開 第1弾に続き、特別公開第2弾として「特別見学通路」がいよいよお披露目。新型コロナウイルス感染拡大防止による籠城期間を経て、いよいよ公開される。最初は熊本県民限定の公開だが、段階的に県外へも拡大させていく予定だ。
■特別見学通路
地上約6メートルの高さから、これまでと違った新しい視点で熊本城を間近に見ることができる空中回廊。築城400年を超える歴史のなかで新たに繰り広げられる、「今しか見られない」熊本城を楽しもう。
復旧工事が行われている平日・土曜も特別見学通路からの観覧が可能で、全長約350m。床には県産材の檜を使用。
■「熊本城 特別見学通路」の主な見どころ
数寄屋丸二階御広間:能や茶会などが催され、 熊本城の文化的遊興の場であったとされる。
二様の石垣:猛々しい「大天守」と並べて見ることができる。この高さだからこその光景で、復旧期間中だけの「特典」。この「二様の石垣」は、二つの時代の石垣が重なり、特徴を比べることで石積みの技術革新がわかるという人気観光スポット。
竹の丸からの通路:天守に向かう連続枡形通路。「虎口」ともいわれ、熊本城の防御の特徴を最も表した場所。ここはまだ被災当時のまま。これからの調査や復旧工事のプロセスを、ここから見守ることができる。
2021年春には天守閣が完全復旧し、「特別公開第3弾」として天守閣内部の公開を予定しているという。今だけの、特別な視点からの熊本城を見てみたい。
公開日:2020年6月1日(月)~ ※天守閣の内部には入れない
公開時間:9:00~17:00(最終入園16:30)
料金:高校生以上500円
公式URL:https://castle.kumamoto-guide.jp/grand-unveiling/
※マスク着用の徹底、消毒用液の設置や当日整理券方式での人数制限等あり。
(田原昌)