新型コロナウィルス感染拡大により、休校措置がとられたり、テレワークが推奨されたりと、在宅時間が大幅に増えている現在。家族のいる人はもちろん、独身者でも自炊する機会が増加傾向にある。緊急実態宣言も発令されて、食事は家で作る、ということが誰にとっても当たり前になっていきそうだ。
料理は得意でレパートリー豊富だから全く苦にならない、という人はいいとして、日頃やり慣れていない自炊の必要性にかられて頭を抱えてしまう人にオススメの一冊をご紹介しよう。
◾︎面倒な自炊の味方「作りおき」
毎食ごとに一から料理をするのは、かなり大変なことだ。そんな手間を軽減してくれるのが「作りおき」だ。
作りおきのカリスマ、と呼ばれる料理研究家のゆーママ(松本有美)が、作りおきおかずにひと工夫することを提案している。それが、「おかずの素」という発想だ。
◾︎毎日の料理が楽になる「おかずの素」
食材に基本的な加熱調理を施して、それを素材としてアレンジを加え何度もおいしく変身させる新しい作りおき、それが「おかずの素」だ。肉や魚、乾物、野菜などに味をつけて加熱調理することで「おかずの素」を作っておくことを、ゆーママは提案している。
作りおきおかずの問題点は、「毎日同じ味で飽きる!」ということ。ゆーママの「おかずの素」は、アレンジ次第でまったく違うおかずになるので、その点を解消してくれるのだ。
掲載されているアレンジの中から一つご紹介しよう。
「おかずの素」になるのが、豚ロースの塩昆布ナムル。これをどのようにアレンジするかというと。
「豚ロースの塩昆布ナムル」として食べても美味しい「おかずの素」が、アレンジすることでさまざまなおかずへと変身するのだ。
肉のおかずの素は野菜とさっと炒め合わせるだけで簡単にボリュームおかずになる。魚のおかずの素ならば、野菜と甘酢をかけてレンジでサッと仕上げて即席南蛮漬けに。乾物のおかずの素は卵焼きに入れたり、ご飯に混ぜたりとアレンジ可能。野菜のおかずの素は、サラダやあえ物に。
時間のある週末に「おかずの素」をたっぷり作っておけば、平日は包丁いらず、なんてことも叶いそうだ。自炊が必要になる期間がどれだけ続くのかは分からないのだからこそ、アイディアと工夫で上手に乗り切っていきたいものだ。
ゆーママ(松本有美)
1978年兵庫県生まれ、在住。夫、両親、長男17歳、二男13歳、三男7歳の7人暮らし。料理研究家として雑誌、広告などで活躍中。夫と営むカフェでは、ランチやスイーツのメニュー開発を担当。テレビ番組に続々出演し、作りおきのカリスマとして話題に。
ゆーママオフィシャルブログ:【ameblo】 https://ameblo.jp/kys-ttt/【LINEブログ】https://lineblog.me/yuumama/
『ゆーママの暮らしをラクにする おかずの素』
扶桑社の書籍ページ:https://www.fusosha.co.jp/books/detail/9784594615239
(冨田格)