買いたいのに、売っていない。マスクが店頭に並んでいないのが当たり前になってきた。この状況はいつから始まったのか。そして今、マスクを購入できるチャンスがあるのはどこなのか。
株式会社リサーチ・アンド・イノベーションは、運営する「レシートがお金にかわる家計簿アプリCODE(コード)」で登録された大量のレシートと商品バーコード情報(特許第5980448号、特許第6425297号)を基に、直近1週間(2020年3月16~22日)で実際にマスクを購入できた流通チャネル、流通チェーンを公表した。実際に購入されたマスクの具体的な商品ランキングや、マスクが大量に購入された時期にどんなユーザーが購入していたのか等も確認できる。
◾︎マスクカテゴリ*の購入数推移
これは、直近100日間のマスクの購入数の日別推移グラフ。1月18日あたりから山が動き始め、1月30日にピークを迎えたことがはっきりとわかる。なお、色の違いはマスクの商品名ごとの積み上げによるもの。
*:商品カテゴリは、一般財団法人流通システム開発センターのJICFS(JANコード統合商品情報データベース)を基にしている。
◾︎商品別購入数ランキング
これは、直近7日間(3/16-22)のマスクの商品別購入数ランキングTOP10。今買うことのできている商品がこれらの商品だ。「PITTA MASK GRAY(3枚入り)」が、他商品と比べ得て単価(リサーチ・アンド・イノベーション調べ中央値:474円)がやや高いものの、購買ランクで2位となっている。
◾︎購入チャネル別グラフ
直近7日間(3/16-22)にマスクが購入されたチャネル別グラフ。チャネル単位で見るとドラッグストアが圧倒的な状況。次いで、コンビニエンスストアとスーパーがほぼ同じ購買数となっている。
店舗(チェーン)別の集計はこちら。
◾︎マスクを一斉に買い求めたユーザー属性
マスクカテゴリの購入数推移グラフが急上昇した期間(1/23-1/30)にマスクを購入したユーザー属性のグラフ。
こうして調査結果を発表してくれることで。直近1週間でもマスクを購入できる販売チャネルはあるし、流通しているマスクがあることが明確になった。マスクの買占めができないよう、大半の販売店は個数制限をかけているので、足を使ってマメに探せば買えるチャンスはつかめるはずだ。
◾︎CODE(コード)とは
買い物のレシートと購入商品のバーコードをスキャンすることで、各種提携ポイントに交換可能なポイントが当たるスマートフォンアプリ(ポイントは提携サービス経由で現金にかえることも可能)。楽しんで利用した結果、家計簿にもなる一石二鳥のアプリだ。
登録された消費者の買い物に関するビッグデータやアンケートなどは、企業がマーケティングに活用し、その一部を報酬として消費者に還元している。
アプリインストール数は140万件を超え、月間商品登録数も1700万点、口コミなど購入者の商品評価数も累計3000万件を超え、20~50代の女性に多く利用されている。
CODE紹介サイト: https://code.r-n-i.jp/
(冨田格)