隈研吾氏がデザイン!奈良公園内にラグジュアリーホテル6月オープン

奈良と言えば、東大寺や薬師寺、唐招提寺など数々の世界遺産を誇る街。

そんなかの地の「奈良公園」内に、世界的建築家・隈研吾氏がデザインしたリゾートタイプの宿泊施設「ふふ 奈良」が2020年6月5日(金)に開業する。

「ふふ 奈良」は、世界的建築家・隈研吾氏の建築デザインにより古都奈良の景観を継承する大和張り、奈良格子、連子格子を設え、繊細で陰影のある表情がそこかしこに伺えるホテル。

木目の美しい吉野杉をふんだんに使用しているのも特徴だ。

日本を代表するランドスケープアーキテクト・宮城俊作氏が、両ゾーンの既存樹を積極的に活かし、この場所にふさわしい庭をデザイン。新たな庭は、庭園遺構や再現される茶室と調和し、ふふ 奈良の景観を彩る。

◾︎お部屋

日本人がかつて集いの場としていた縁側の過ごし方を現代のリビングに蘇らせたデザイン。

掘り込みリビングのお部屋の段差は、快適なソファや昼寝の布団、座卓にもなり、それぞれのスタイルを創造する。

古来から床に座る日本のスタイルに近いかたちで過ごすことができ、懐かしさと新しさを感じながら、居心地の良いゆったりとした時間を過ごせるのが魅力だ。

◾︎お風呂

奈良の寺院を巡り、歩き疲れた体をゆっくりと温めてくれるプライベートの客室露天風呂を全室に設置。

薬の発祥の地と言われている奈良で、薬草を使ったお湯を愉しめるのもこの地ならではの癒しだ。

◾︎SPA

フランスの高級スキンケアSISLEYのSPAでは、ふふ 奈良オリジナルの施術を提供。奈良を感じさせる薬草の効能で、ここでしか味わえないラグジュアリースパが体験できる。

なお、隈研吾氏は次のように語っている。「春日山のおおらかな自然と中世の寺院遺構が残る奈良公園・鷺池のほとりに、世界でも類をみない、庭を愉しむ和のスモールラグジュアリーをデザインしました。深い杜と調和するヒューマンスケールな甍や吉野杉の大和張りがつくる陰影、野趣あふれる新旧の庭園など、奈良の歴史風土に根差した数々の設えが現代の「庭屋一如」を体現し、奈良公園と宿を引き立てます。」

 

この他、庭園に歴史的文化財を復元しているのも注目すべき点。

歴史ある庭園は名勝奈良公園に追加指定された当時、山口家南都別邸として日本を代表する実業家と芸術家の茶の湯文化を通じた交流の場だった。

当時、銀行家であるとともに、雅号を「滴翠」と号する茶道家でもあり、大阪の山口財閥の当主であった山口吉郎兵衛(やまぐち きちろべえ)の茶室を敷地内に復元する。

庭園は奈良県が管理運営を行い、新たな観光スポットとして注目されている。

早くも予約が続々と入っているという「ふふ 奈良」。贅沢なひと時を過ごしてみてはいかがだろう。

ふふ 奈良
所在地:〒630-8301 奈良県奈良市高畑町1184-1
TEL:0557-52-6606
URL:https://fufunara.jp

(Yuko Ogawa)