ニュージーランド航空、フィットネスのレズミルズ社と共同で機内エクササイズを発表

ラグビーワールドカップでのオールブラックスの活躍で注目を集めたニュージランド。

オールブラックスの試合前の戦いの祈り「ハカ」はニュージランドの先住民族であるマオリ族の伝統だが、ニュージーランド航空の航空機デザインにもマオリ族の伝統模様コルー(シダ)があしらわれていることはご存知だろうか?

ニュージランド航空から届いた、ヘルス(健康)&サステナブル(持続性)な2つの話題を紹介しよう。

◾︎革新的な廃棄物削減”食べられる”コーヒーカップを試験的導入
ニュージーランド航空では現在、1年あたり800万杯以上のコーヒーを提供している。同社では、サステナビリティの課題に対してこれまでにない革新的な方法を模索する中で、一部の機内および空港ラウンジにおいて“食べられる”コーヒーカップの試用を開始した。

革新的なニュージーランド企業「twiice」との協業によって実現した“食べられる”カップの試験的導入は、最近ニュージーランド航空がすべての航空機およびラウンジで導入した植物由来のコーヒーカップへの切り替えを後押しするものでもある。

◾︎既存カップからの切り替えにも期待

植物由来のコーヒーカップは紙とトウモロコシで作られているため、市販のコンポストで分解することが可能だが、ニュージーランド航空シニア・マネージャー・カスタマー・エクスペリエンスのニキ・シャーヴ氏は、「現在のカップは土に還る素材で作られているものの、最終的な目標はカップを埋め立て地に持ち込まない状況にすることだ。バニラ味で液体が漏れないよう作られたカップは大好評で、デザートボウルとしても使っている」と話す。

この切り替えにより、年間約1500万個相当のカップごみ削減が期待されているという。またニュージーランド航空では、ユーザー自身が再利用可能なカップを機内やラウンジに持ち込むことも推奨し、協力を呼びかけている。


「twiice」共同設立者であるジェイミー・キャッシュモア氏によれば、現在「twiice」では“食べられる”食器の事業拡大に取り組んでおり、来年には新製品を展開する予定だとか。

◾︎フィットネスのレズミルズ社と共同で機内エクササイズを発表


ニュージーランド航空では、ほかにも革新的な取り組みをみせている。

今回、グループフィットネスプログラムを提供するレズミルズ社の世界的に著名なトレーナーと協力し、機内にて実践できる特別な健康増進エクササイズを考案した。12月1日(日)より、機内エンターテインメント画面にて、長時間の移動によるストレスを緩和するようなストレッチやエクササイズ、瞑想法の映像が視聴できるようになっている。

レズミルズ社は全世界2万を超えるジムに、14万人以上のフィットネスインストラクターを擁している。ニュージーランド航空シニア・マネージャー・カスタマー・エクスペリエンスのニキ・シャーヴ氏は、今回のパートナーシップにより世界のレズミルズトレーナーの専門知識を活かし、特にエコノミークラス利用のユーザーの機内体験をより良いものにしたいと述べている。

フライト中、リラックスしてくつろぎたい人もいれば、機内で体を伸ばしたり動かしたりしたい人もいるだろう。これらを解決してくれるエクササイズで、機内でリフレッシュし、旅行先での時間を存分に楽しめたら最高だ。

◾︎機内に特化したシンプルで効果的なエクササイズで旅を快適に


レズミルズ社のクリエイティブ・ディレクターであるダイアナ・ミルズ氏は、機内に特化したシンプルで効果的な動きをデザインするのは「挑戦」であったと語る。

「機内の通路でバーピーやタックジャンプをすればよい、ということではない。誰もが自分の座席で、体への負担も少ない形で、ストレッチとリラクゼーションのテクニックを実践し、旅行中のあらゆる症状を効果的に軽減できるような内容でなければならない。現地でどんな冒険にも臨めるよう、機内エクササイズですっきりとリラックスした気分になってもらいたい」

世界的に著名なレズミルズのインストラクターチームが実践するこの健康増進プログラムは、ニュージーランド航空の機内エンターテインメントの一部としてすべてのユーザーが無料で視聴できる。

さらに、搭乗客は10日間無料体験版「LES MILLS On Demand」を試すことも可能だ。同サービスでは、ホテルやオフィス、帰宅後の自宅で出来る世界最高のワークアウト・プログラムを800以上、制限なく楽しむことができる。

◾︎ニュージーランド航空で季節逆転、南半球の旅を満喫

南半球のニュージーランドは、日本とは季節が真逆。これから2月にかけてが夏真っ盛りだ。とはいえ、南極にかなり近い場所に位置していて、夏と言っても平均気温はかなり涼しめ。避暑地の高原のような爽やかな夏をエンジョイすることができる。

追加料金を払えばエコノミー3席分をフルフラットして寝転がれる「スカイカウチ」や、機内食も評判高いニュージーランド航空で南半球への旅も一層楽しくなりそうだ。

ニュージーランド航空公式サイトhttps://www.airnewzealand.jp/

(冨田格)