現存する世界最古の「公立学校」で紅葉狩りをしよう

立冬をすぎ、暦の上では冬の始まりだが、紅葉は今が見頃。
特にこの時期にしか見ることができない自然が織りなす光景は、できればこの目で見ておきたい。
そんな美しい紅葉名所のひとつ、「閑谷の奇跡」と呼ばれる岡山県備前市の特別史跡、旧閑谷学校を紹介したい。

■特別史跡「旧閑谷学校」とは
旧閑谷学校は、 寛文10年(1670年)に創設した現存する世界最古の庶民のための公立学校である。
平成27年(2015年)4月に『近世日本の教育遺産群』として、日本遺産に認定。備前焼が施された屋根瓦をはじめ、建造物としての美しさまもちろん、この時期の紅葉を愛でる名所として大変有名な場所だ。

そして、聖廟前に植えられた“学問の木”と言われる1対の楷(かい)の木は、この紅葉の季節ならではあり、美しく色づく様を見ることができる。

特に、漆塗りの講堂の床に映る赤・黄・緑の3色のコントラストはまるでさざ波のようであり、その様は「閑谷の奇跡」と称される。

楷の木の見頃は、今月20日頃まで。
ぜひ、今度の週末に足を延ばしてその美しさを堪能してみてはいかがだろう。

「特別史跡旧閑谷学校」 
住所:岡山県備前市閑谷784
HP:http://shizutani.jp/

(Y.FUKADA)