11月11日は「介護の日」親の老後に不安を感じる人は8割以上!

いざというときのために、親と老後の過ごし方や介護サービスの情報収集をしているだろうか。

介護サービスなどを提供するソラストは、厚生労働省が定めた「介護の日」にあわせて、全国の20代~50代男女500名を対象に「親子の老後と介護に関する意識調査」を実施した。その結果を紹介したい。

■8割以上(85.6%)の人が「親の老後に不安を感じている」
不安を感じるようになったきっかけについて掘り下げると、高齢になった親の姿に不安を感じるようになった人や、実際に親が体の不調や病気を経験したことで不安を感じ始めた人が多い。

■親と「親の介護」について話したことのある人
こちらはわずか3割弱(28.8%)にとどまることが分かり、7割以上の人は「話した経験がない」という事実が判明。

多くの人が親の老後に対して漠然とした不安を抱いているが、歳を重ねれば誰もが老後を迎え、介護が必要になる場面も出てくる。充実した老後を過ごしたり、介護が必要になった時に家族で助け合ったりするためには、日頃から家族で会話する機会を持つことが大切なのだ。

■自分の老後に向けて準備している人はわずか2割(21.4%)
つまり、約8割の人は老後に向けて「準備をしていない」という事実が明らかになった。

「準備をしている」約2割の人に、具体的にどのような準備をしているのかについて掘り下げて聞いてみると、「個人年金」や「投資信託」など、貯蓄に関する回答が多い。

■老後に向けた貯金事情が明らかに
自分の老後に向けて貯蓄している金額について調査してみると、約4割の人が「老後のための貯金をしていない」(39.2%)という事実が明らかになった。意外にも、年代間での差はなく、20代~50代のどの年代でも、約4割が「貯金をしていない」と回答した。

また、貯金額については、、老後資金に必要な金額として説かれている2000万円を視野に入れている人もいることがうかがえる。

■家族の介護経験
家族の介護をしたことのある人はおよそ15%(15.4%)。

その中で最も大変だったことを尋ねると、「排せつ周り」(31.2%)、「移動を手伝うこと」(28.6%)という回答に票が集まった。

■「介護サービス」の利用
家族のために「介護サービス」を利用したことのある人は約11%と低かったものの、利用経験者の9割以上の人は「利用して良かったと思う」(96.6%)と回答した。

・家族だけではできなかったケアをしてくれた
・家族に身体的・精神的余裕が生まれた
・介護を受ける本人にも良い影響が見られた

今日11月11日は「介護の日」。面と向かって話すことに抵抗を感じるかもしれないが、いざというときのために、一年に一度は老後の過ごし方や介護サービスの情報収集などを、家族で会話する時間を持ってみては。

(田原昌)